It's my birthday
飲み込んだ幾つもの怒りを
ひとつひとつ吹き消しながら
風に乗って希望へひとっ飛び
やがて素敵な思い出に変わるよ
そう いつだって It's my birthday
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
2番のサビの歌詞パートです。
そうやって、周囲への反抗を心に溜め込んでいる主人公。
それはバースデーケーキの火のように、心のなかに灯っているのでしょう。
負の感情もいつかは自分にとってプラスになることさえ、彼にはお見通しなのです。
ストレスさえ、未来の自分にとっては希望に変わっている。
そこに現れているのは、彼の人生観。
毎日を誕生日だと思って過ごすことで、自分という存在を更新していっているのでしょう。
過去のことは振り返らず、今という瞬間を懸命に生きる。
そんな姿勢が、この歌詞パートからは感じられます。
毎日を祝い合う
It's your birthday
毎日が誰かの birthday
ひとりひとり その命を
讃えながら今日を祝いたい
そして君と 一緒に歌おう
いつだって そう
It's my birthday
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
この世界で生きている人々には、それぞれに自分自身の命を持っています。
当たり前のことですが、その命というのはとても尊いものです。
この世界で生きている命に同じ物はなく、それぞれが特別な存在である。
そして、毎日を懸命に生きている人が、自分以外にも大勢いる。
その事実に気が付けば、肩の力も少し抜けるような気がしてきます。
毎日が誰かにとっての誕生日であること。
そのことを考えれば、毎日が誰かにとって特別な日であることが分かります。
それぞれに生きている別の存在ではあるけれど、そこから私たちはなんとなく勇気を貰える。
心に火を灯して生きている者同士、会ったことがない誰かとも心の中では繋がっているのです。
消えない小さな炎を
ひとつひとつ増やしながら
心の火をそっと震わせて
何度だって 僕を繰り返すよ
そう いつだって It's my birthday
そう いつだって It's your birthday
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
そして、そのことを考えれば考えるほど、毎日を後悔せずに生きる必要性が感じられます。
心に火を灯して生きるということは、自分の信念を貫いて生きること。
周りに反対されようとも、自分という存在を信じ続けることが大事なのです。
そして、そのためには自分を見失わないことが何よりも大切でしょう。
それを再確認するために、主人公は毎日を誕生日だと思って生きているのです。
そして、このパートの最後の行では、そんな生き方を私たちに対して伝えてくれることが分かります。
今の社会では生きづらいと感じている人も大勢いることでしょう。
でも、この歌詞を書いた桜井さんは、そんな人たちのことも肯定してくれています。
自分で自分を肯定すること。
それによって、生きていくのが少しでも楽になればいい。
最後の1行は、そんな優しいメッセージのようにも聞こえます。
「Birthday」は桜井さんらしい、力強さと優しさが同居した楽曲でした。
まとめ
今回は、Mr.Childrenの「Birthday」の歌詞の意味を解説してきました。
主人公の自分を貫くという強い意志によって、こちらまで勇気を貰える楽曲でした。
毎日を誕生日だと思って生きるということで、自分が特別だと思える。
そんな素敵な1曲でした。
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