ここでは、幼馴染だから「好き」を意識しないようにしていたもどかしさが表現されています。
「あの日の~」からは、憎まれ口ばっかり叩いて異性として見ていなかったお互いのこと。
と言っても、虎太郎は中学の頃から実は雛に片思いをしていたのですが。
それでも好きな子ほどいじめたくなるように、からかっていたのかもしれません。
時には「こんなやつ大っ嫌い!!」と喧嘩もしたことでしょう。
MVのように、すれ違いをちょっぴり寂しく感じたり、したくないのに喧嘩しちゃったり…。
虎太郎のサッカーを全力で応援する雛の姿や、虎太郎にときめいちゃう瞬間の雛。
日常生活で距離が近いからこそ自分の複雑な気持ちに戸惑っているようです。
それでも、“未来には2人は一緒になれるから大丈夫”。
そう伝えたかったのかもしれません。
一生失いたくない絆がもともと2人の間にはあったような気がします。
あんなに憎まれ口ばかりたたいていたのに
俺でいいの?
あなたがいい
笑っちゃうね
出典: 選んでくれてありがとう。/作詞:shito,Gom 作曲:shito
なんとまぁ、甘酸っぱいセリフ!
誰でも一生に1度くらいは言ったことがあるかも?
ある意味「言ってみたい言葉」だったりするかもしれませんね。
“あの日耳打ちした言葉”がきっかけで急速に近づいた2人の距離。
距離はもともと近かったけど、その距離の意味が変わりました。
雛も虎太郎のことを好きだという気持ちになったのです。
最後の1行の続きには「あんなに憎まれ口叩いていた私たちがね」という言葉がハマりそう!
それくらい実は運命の人は近くにいるものなのかもしれません。
中学の頃から雛に片思いをしていた虎太郎が報われた瞬間です♪
MVでは、やっと想いが通じ喜ぶ虎太郎の顔が印象的です。
さらに一番の盛り上がりシーン!
胸きゅんな恋人つなぎをする2人の手元が映し出されます。
やっとカップルになった2人、ここから新しい物語がはじまるのでしょう。
そしてMVはここで終了です。
この先はご想像にお任せしながら、歌詞だけを解説していきます。
未来の2人
ハタチの誕生日にも
覚えてる?20誕生日
サプライズ、会いに来てくれたね
「暇だから」とか言いちゃっていたけど~
バイトしてきてくれたんでしょ~~
出典: 選んでくれてありがとう。/作詞:shito,Gom 作曲:shito
なんと!この会話をしている2人はハタチを超えているではないですか。
という事は大学生か社会人か…。
ミュージックビデオでの虎太郎が大人っぽくなっているわけです。
これ以前の歌詞は、お互いの気持ちに正直になって想いが届き合った内容でした。
ここでは彼氏・彼女としての2人のやり取りに注目です。
雛のハタチの誕生日に、虎太郎がサプライズで駆けつけてくれました。
でもそれは文脈からするとまだ付き合う前のこと。
“そんなこともあったね”と懐かしんでいる状況がうかがえます。
きっと虎太郎は好きだったからこそ、素直になれなかったのだと思います。
今思えば、虎太郎の行動や言動には雛への気持ちが感じ取れると雛も思ったのではないでしょうか。
長かった虎太郎の片思い
遠距離の片思い、彼氏面してはりきって
また告白できなかったけど
笑顔がみれて良かった~
ありがとうね
出典: 選んでくれてありがとう。/作詞:shito,Gom 作曲:shito
ここもきっと、ハタチの誕生日に駆け付けたこと。
雛に気持ちは伝えられなかったけど、会えた虎太郎は満足だったに違いありません。
なんて一途なのでしょうか!
中学の時からハタチまでずっと片思いをしていた虎太郎。
念願叶って、雛とこうして恋人になって昔話ができるのは本当に報われたといっていいでしょう。
あの頃の2人に
遠回りでも、悩んでも
無駄な事なんてなくて~~
あの日の二人へ伝えよう
そのままで大丈夫だよ
出典: 選んでくれてありがとう。/作詞:shito,Gom 作曲:shito
ここでもまた、過去の2人に伝えたい気持ちを歌っています。
長い片思いで辛かった瞬間もあるだろう虎太郎の気持ちも、無駄ではなかった。
虎太郎と喧嘩したくないのになぜか喧嘩しちゃう雛の悩みも無駄ではなかった。
遠回りな恋だったかもしれないけど、今こうして2人がやっとお互いの気持ちに気が付けていること。
それを過去の2人に教えてあげたいということですね。
それくらいに、きっと2人はお互いに自分たちの気持ちに素直になれずに来たのだと思います。