「Glass Flower」とは

King&Prince【Glass Flower】歌詞の意味を徹底解釈!花に投影された切ない想いとはの画像

King & Princeの「Glass Flower」とは、シングル「Memorial」の通常盤に収録されたカップリング曲です。

下記のような経緯で、この曲がカップリング曲として選ばれました。

同時にカップリング曲をファン投票で決定することも明かされ、候補となる「Misbehave」、「秋空」、「Glass Flower」の3曲が初披露された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Memorial (King & Princeの曲)

複数の候補から選ばれた「Glass Flower」は、それだけ多くのファンから支持されているといえます。

彼らの切なげな歌声は何を表しているのか、歌詞を見ていきましょう。

二人で共にいる未来は消えた

「あなた」と離れて随分経つ

まだきっと またずっと…

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

柔らかいメロディと、胸を締め付けられるような歌声から曲は始まります。

この「きっと」と「ずっと」というフレーズは、その後に続く言葉を省略しているようでした。

「きっと」はこれから起こるであろうことを推し量っているさまを表しています。

「ずっと」は今までもそうだったし、これからもそうだろうという意味です。

この歌の主人公がどんな言葉を飲み込んだのか、現時点ではわかりません。

花が咲いたよ ふたり育てるはずの 夢は眠ったよ

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

一緒に花を育てるという約束は、二人が同じ家で暮らすことを連想させます。

同じ家で暮らすような状況といえば、一般的には結婚があげられるでしょう。

つまりここでいう花とは、二人で共にいる未来の象徴なのです。

ですが、ストレートに結婚の約束をしていたわけではありませんでした。

このことから、お互い想い合いながらも告白のような決定的なことは言っていなかったことがわかります。

たった一人で花の開花を見ていることからわかる通り、未来の約束は果たされませんでした

不思議なくらい 違和感もない
乾いた喉は あなたをもう呼ばない

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

そして「あなた」がいないことが当たり前になるほど、離れてから時がたっているようです。

未来の約束をするほど親しい間柄だったはずなのに、交友関係は終わっていました。

ここで最後の行に注目してください。

「あなた」を「呼べない」のではなく、あくまで「呼ばない」のです。

そこには明らかに主人公の意思があります。

あえてこういう表現をしているのは、「あなた」と決別しようとしている表れではないでしょうか。

日常のささいな出来事からも「あなた」を思い出してしまう主人公。

ですが現実では「あなた」との接点は長期間断絶しており、自ら関わらないようにしていることがわかります。

Glass Flowerが象徴するもの

加工されたGlass Flower
二度と褪せないけど
生まれ変わる事を拒んで
時を止めてる

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

本来、どんな花であろうと枯れるのは当たり前のことです。

「Glass Flower」はその自然の摂理に反した「永遠に美しいが不自然なもの」を意味していました。

では、具体的に「Glass Flower」とは何を表しているのでしょうか。

Aメロでは「あなた」と決別しようとしているのに、忘れられないさまが描写されています。

つまり主人公にとって心の中で綺麗なまま永遠に残り続けるものとは、「あなた」への愛にほかなりません。

忘れたいけど忘れられない…誰しも一度は経験したことがある想いではないでしょうか。

Bright 正しい終わり方を
誰も知らない

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

「Bright」は明るく輝くようなという意味なので、ここでは正しさの表現として使われていました。

つまり自分の気持ちの終わらせ方など、自分でわからなければ他人にわかるはずもないことを意味しています。

解決策を見出せるのは主人公だけなのに、その方法がわからず苦しんでいることが伝わってきました。