想いを断ち切ろうとしても

過ごした日々は大切なまま

もう一度忘れてしまおうと
咲かせて散らしても
欠片も愛しいままで
どこまでも透き通る

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

「あなた」はお互い何も告げず想いを風化させることを望んでいましたが、主人公は思い切った手段に出ます。

「あなた」を吹っ切るために、告白してきっぱり拒絶されることで終わりにしようとしたのです。

きちんと拒絶されていないから、いつまでも忘れられないのだと考えたのでしょう。

ですが、それは主人公の誤算でした。

拒絶されても、二人で過ごした日々は大切なままだったのです。

このフレーズは、いくら終わらせようとしても「あなた」への愛がまったく消えないことを表していました。

そして色を失うというのは、主人公の辛さを意味しています。

つまり最後の行は、辛さは限界値を超えているのに、それでも想いを断ち切れない悲しみを意味していました。

「あなた」がいない現実を見たくない

まだきっと またずっと
不器用に目を塞ぐのは
まだきっと またずっと
あの日を想ってるから

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

あまりにも辛い現実を、主人公はもう見たくありません。

あの頃は良かった…と「あなた」との幸せだった頃の記憶に思いを馳せました。

どんなに忘れたいと思っていても、やはり「あなた」の存在を消し去ることはできないのです。

切ない想いの行方

着色されて永遠を手にする
美しい悲しみはいらない
乾いて褪せて朽ちて行け
あるがままの記憶

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

主人公も「あなた」との記憶を美化せず、ただ風化させたいと望んでいました。

永遠に「あなた」を想い続けるような綺麗だが不自然な愛など、捨て去ってしまいたいのです。

ですが、それは本当に可能なのでしょうか。

この楽曲は以下のフレーズで終わります。

まだきっと またずっと
またずっと…

出典: Glass Flower/作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon,Taehoon Lee,youwhich

この楽曲は、忘れられない「あなた」への想いで溢れています。

何度も忘れようとしましたが、どんなことをしても主人公は「あなた」を忘れられませんでした。

「きっと」と「ずっと」の後に省略された言葉とは、想いを断ち切ることはできないということでしょう。

「きっと」忘れられないし、「ずっと」愛してるままだと繋がるに違いありません。

忘れたいけど忘れられない、これが主人公がずっと飲み込んでいた言葉本心なのです。 

このフレーズは、主人公がこれからもこの切ない想いを抱えたまま生きていくことを表していました。

最後に

「Glass Flower」では「あなた」や主人公の性別は明かされていません。

King & Princeが歌っているので男性が主人公だと考えがちですが、具体的な描写がない以上どちらともいえます。

他にも「あなた」が去った理由など、具体的な描写がない箇所は聞き手の想像に任されていました。

これによって聞き手は自分の経験を重ね合わせることができます。

状況を限定しないことによって、より共感できる名曲となったといえるでしょう。

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王子様のような彼らが、永遠の愛を誓ってくれる「Memorial」

王道のラブソングといえる楽曲は、切ない想いを歌った「Glass Flower」とは対照的な魅力に溢れています。

ぜひ、彼らの甘い愛を堪能してください。