「The Everlasting Guilty Crown」ってどんな曲?
「The Everlasting Guilty Crown」は、 2012年3月7日に発売した、EGOISTの2枚目のシングルです。
アニメ「ギルティクラウン」の第二期のオープニング曲として書き下ろされた楽曲で、ryoによって作詞・作曲・編曲が行われています。
最近はスマホ向けゲームの「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」に出てくるガールズバンド、Roseliaにカバーされたことでも話題になりました。
EGOISTとは?
EGOISTは、アニメ「ギルティクラウン」から生まれた、架空のアーティストグループです。
EGOISTのボーカルは「ギルティクラウン」のヒロインである楪いのりという設定で、chellyさんが歌唱を担当しています。
chellyさんが顔を見せてパフォーマンスをすることはないのですが、その2000人を超える応募者の中から選ばれた歌声で人々を魅了しています。
また、twitterでは趣味で書いている絵も公開していて、その親しみやすい柄も人気を集めています。
「The Everlasting Guilty Crown」の歌詞の意味
「The Everlasting Guilty Crown」はアニメ「ギルティクラウン」の世界観を見事に表現した一曲です。
「ギルティクラウン」の物語の舞台は西暦2029年、宇宙から飛来したウイルスによって荒廃して無政府状態になっている日本です。
主人公の桜満集(おうましゅう)は人から「ヴォイド」という道具を引き出して使うことができる唯一無二の個性、王の能力を持つことになり、その能力から過酷な運命へと巻き込まれていくのでした。
集はこの能力を使って人々を、そして、ヒロインである楪いのりを救うことができるのでしょうか。
そして、「The Everlasting Guilty Crown」は、そんな世界で、過ちも犯し、迷い、戸惑い、様々なことを経験して成長していく、主人公を見つめるヒロインのいのりの視点で歌われています。
崩壊の交響曲が鳴り響く世界で
世界は終わりを告げようとしてる
誰にももう止められはしない
―――始まる
崩壊の交響曲が鳴り響いて
降る雨はまるで涙の音色
教えて
出典: https://twitter.com/kagura_1020/status/534150958205247488
宇宙から飛来した通称「アポカリプスウイルス」によって、終焉を迎えようとしている世界を表現した冒頭の歌詞。
ヒロインのいのりは、そんな世界を「崩壊の交響曲」が鳴り響いているように感じているのでした。
支配し支配され憎しみ合う人間の悲哀
支配し支配され人達は
いつかその心に憎しみを
そして愛することを思い出せず争うの?
出典: https://twitter.com/EGOIST_bot/status/915122850486300672
主人公が王の能力を手に入れることは、友達でさえもヴォイドを引き出し、道具として使うということでした。
それはまさに、「支配」という関係で、いつの間にか集を憎む人々も出てきます。
そして、ヴォイドを使うことは命を預かることでもありました。
人の命を使う罪と、罪悪感にまみれた王冠を被せられた少年は、まさに「ギルティクラウン」というタイトル通りの姿になっていきます。
しかし、アニメだけではなく、現実の世界も、平等と言いつつ、上下関係が当たり前のこの社会で、支配と被支配のヒエラルキーの中で身動きが取れなくなっていく人間の姿は、アニメの中だけのこととはいえませんよね。
社会の核心をつくような歌詞ですね。
理想と現実が隣り合わせの歌詞
この歌が聴こえてる
生命ある全ての者よ
真実はあなたの胸の中にある
嵐の海を行く時も
決して臆することのない強さを
くれるから
出典: https://twitter.com/Roy_novay/status/900845512152068096