けれども進むほど風は強く
希望の灯はやがて消えていく
「灯りをよこせ」と奪い合い
果てに人は殺し合う
涙などとうに枯れて
気付いて
出典: https://twitter.com/anisonguu/status/482113113521532929
自分の心の中の真実を信じることができれば「嵐の海」のような過酷な運命の中でも怖がらずに進めるという歌詞。
しかし、その後の歌詞では、自分の意志を貫こうとすればするほど、逆風は強く感じられ、人類を導くような「希望の灯」も消えてしまうという現実も描かれています。
嵐の海にあって、協力するのではなく「灯り」を奪い合う人間の姿は、悲しいですが、これも現実といえるでしょう。
大事な人と繋ぐための手で傷つけ合う人間
その目は互いを認めるため
その声は想いを伝えるため
その手は大事な人と繋ぐためにある
この歌が聴こえてる
世界中の寄る辺なき者よ
希望はあなたの胸の中にある
燃え盛る焔の中でも
決して傷つくことのない強さを
くれるから
出典: https://twitter.com/Taiyaki_Taberu/status/267978238809223168
「世界中の寄る辺なき者」という歌詞は、この世界に希望を見出せない多くの人々を指しているのだと思います。
しかし、本来人間の「目は互いを認めるため」、そして、声は非難し合うためのものではなく、「声は想いを伝えるため」そして、手は人を傷つけるためではなく「手は大事な人と繋ぐためにある」と言っているのです。
そして、本来そうあっていいはずなのに、どうして私たち人間はそうできないのだろうと問いかけるような歌詞ですね。
たくさんのものに恵まれ、使い方を間違って行く、これこそが人間の罪の形なのかもしれません。
愚かさを過ちと認めることの大切さ
その手で守ろうとしたものは
愛する者だったのだろうか
紅く染まったその手を眺めて
やっと自らがしてきた愚かさを
過ちと認めるその罪を
とめどなくあふれるその涙を知る
出典: https://twitter.com/Taiyaki_Taberu/status/267978238809223168
全てを守ろうとした結果、大切な人たちを傷つけてしまい、自分の過ちに気づいた主人公の姿が描かれるこの歌詞。
人間は過ちを犯し、そして、後悔して、前に進んで行くことができるということを伝えている歌詞でもあるといえるでしょう。
ヒロインのいのりがなぜ主人公のことを好きになったかについて、集は間違って、後悔して、それでも大切な人を守ろうとする姿が人間らしかったからというようなことを言っていました。
完璧でなくていい、後悔して、悪いところは改めて、前へ進むことということを教えてくれている気がしますね。
生命ある全ての者にこの歌を
この歌が聴こえてる
生命ある全ての者よ
真実はあなたの胸の中にある
嵐の海は静まった
失ったものは数えきれなくとも
この歌が聴こえてる
世界中の寄る辺なき者よ
希望はあなたの胸の中にある
悲しみの夜を超える時
必ずあなたは生きていく強さを
持てるから
出典: https://twitter.com/OREHA_KAKIPI/status/847304371821985792
この曲の歌詞に出てくる「歌」とは、本来人間が持っている愛や希望、そして、見えているはずの真実をもう一度思い出させるような声だと思います。
そして、この「歌」はあまりにも鮮やかに人間が間違える姿を描きながらも、それを否定はしていません。
間違えて、それを間違いだったと気づいた時、涙を流して、前に進んでいけばいい。
本当の答えは胸の中にあるのだから、と言っているのですね。
例えば、大切な人が止めているのに、どうしてもその意見を受け入れられないことがあると思います。
きっと、自分で失敗しなければ止まれない時もあるでしょう。
しかし、この曲を聴いて、もう一度、自分の心の中に問いかけてみると、別の答えが出てくるかもしれませんよ。
おわりに
いかがでしたか?アニメの世界観を見事に表現しながら、この社会を鮮やかに、しかし、的確に描写するこの歌詞には舌を巻きますね。
そして、何重にもそうが重なって、渦を巻いて広がりを見せて行くようなトラックの作りにも注目です。
アニメを見ていなくても、ぜひ聴いてほしい一曲ですね。
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