8位はライブでも不動の人気曲

【back number(バックナンバー)】2019年版人気曲ランキングTOP10!ライブ人気曲は?の画像

8位 「高嶺の花子さん」

back numberの8枚目のシングル「高嶺の花子さん」、2013年6月26日発売。

ポップかつアップテンポなナンバーで聴いていて心地いいback numberの代名詞的存在の曲です。

2018年の東京ドーム公演ではアンコールのラストの曲として演奏されています

ファンの方はこの曲を聴けないとライブを観終わった気になれないくらいなのでしょう。

ユーモアとペーソスにあふれた歌詞が愛されています。

男子ならば誰しも想い憧れる高嶺の花の存在たる女子。

その女子への切々した想いがどこか妄想のレベルまで高められた歌詞が秀逸です。

真夏に聴きたい曲でもあります。

誰しもが経験した高めの女子への恋。

若さや青春の素晴らしさのすべてが詰まっています

歌詞を見てみましょう。

今日的「メーテル幻想」

君の恋人になる人は モデルみたいな人なんだろう
そいつはきっと 君よりも年上で
焼けた肌がよく似合う 洋楽好きな人だ

キスをするときも 君は背伸びしている
頭をなでられ君が笑います 駄目だ何ひとつ 勝ってない
いや待てよ そいつ誰だ

出典: 高嶺の花子さん/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「君」が高嶺の花すぎて実際の人物像とは大きく乖離してゆくくらい妄想が逞しくなります。

洋楽を聴く男性は減っていると思うのですが、高嶺の花の女子に似合う大人な男性は邦楽嗜好ではない。

すべて根拠薄弱な妄想なのですが主人公と「高嶺の花子さん」との距離はそれほど離れているということ。

こんな秀逸な歌詞が書ける才能がある男子を女子が放って置くはずがないのですがこの恋は究極の片想いです。

メーテル幻想

かつて松本零士作の「銀河鉄道999」に登場した謎の女性「メーテル」に少年たちが託した妄想の数々。

実際の恋愛の場面にもそうした傾向を持ち込む男子はいつの時代も数知れません。

決して報われることのない恋愛に胸を痛め焦がしながら過ごした夏の日

一生のうちでも忘れがたい夏になることでしょう。

そんな妄想いっぱいの歌詞が詰め込まれた楽曲

他人からすれば少しクスッとくるような妄想ですが、本人からすればすごく真面目に考えているのでしょう。

妄想の中で彼女に見合うような男性を想像して、弱気になってしまう。

そう考えることで自分には無理なのだと諦めようとしているのかもしれません。

それでも何かひょんなことがきっかけでもう1度出会わないかな…。

なんて淡い期待を抱いてしまう、非常に共感性が高い楽曲になっています。

7位はback number流のパーティー・ソング

【back number(バックナンバー)】2019年版人気曲ランキングTOP10!ライブ人気曲は?の画像

7位 「大不正解」

back numberの18枚目のシングル、2018年8月22日発売。

ファズ/オーバードライブでのギターの歪みが心地よいロック・チューンです。

ライブカラオケなどで盛り上がる曲。

パーティー・ソングというにはあまりにも文学的な歌詞なのですがサウンドは疾走感にあふれて軽快です

音量を上げて聴きたくなる一曲。

歌詞を見ていきましょう。

哲学的・文学的なパーティー・ソング

僕等は完全無欠じゃ無い
原型を愛せる訳でも無い
この無様に移ろう形を
安い化けの皮を
噛み付き合い 剥ぎ取り合って
互いを見付けて来たんだろう
補い合うのなんざご免なんだ
さぁ好きに踊ろうぜ

暑苦しいのなんざご免なんだ
まぁ好きに呼べばいい

出典: 大不正解/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

踊ることを促す割には哲学的・文学的側面がある歌詞なのがback numberらしい。

人間の皮相な部分との上手な付き合い方を学べる歌詞です

お互いの腹を探るための策略に満ちた社会の姿。

それでも他者と関わり合って生きてゆくしかないのが人間ですからダンスに没入しよう。

タイトルが「大不正解」という辺りが肝心です。

清水依与吏は「本当はこうあってほしくはないのでけれど」と想っているのかもしれません。

それでもせっかくのパーティーに水を差すような野暮な真似はしたくない。

正解と不正解の間で揺れる気持ちが垣間見られます。

真夏にリリースされたback numberなりのパーティー・ソングです

楽しみましょう。

間違っていると分かっている上でも、間違ったまま生きていかなければならない。

漫画や楽曲で表現されているような真っ白な人間関係なんて少数なのかもしれません。

生きていく上であまり知らない人間とも関わって生きていく。

そうしないと社会は成り立ちません。

だからお互いに心の中で何を思っているのか、なんて考えていたってキリがないのでしょう。

理想では、こうありたいけれど現実ではなかなかそうはいきません。

ならば、この正しくはないことも受け入れてパーッとしよう。

そんなちょっとした生きづらさと上手く付き合っていこうとしている楽曲です。

6位はシリアスなバラードの名曲

【back number(バックナンバー)】2019年版人気曲ランキングTOP10!ライブ人気曲は?の画像

6位 「瞬き」

back numberの17枚目のシングル「瞬き」、2017年12月20日発売。

愛と人生について深い洞察に満ちた歌です。

シリアスなバラード調のサウンドで切々と人間にとって普遍的な幸福の定義について歌います。

2018年の東京ドーム公演で最初に歌われた曲ですからback numberにとってもファンにとっても特別な曲

映画8年越しの花嫁 奇跡の実話」の主題歌

シングルとしては前作より実に13ヶ月ぶりのリリースになります。

歌詞を見ていきましょう。

「愛するということ」を学べる歌詞

幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
瞬きもせずに目を凝らしても見付かる類のものじゃない
だからそばにいて欲しいんだ

出典: 瞬き/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

back number、清水依与吏がいかに誠実に歌詞を紡いでいるかがよく分かります。

満天の星空も朝日の眩しさも数々の歌の歌詞で採用されたモチーフです。

しかし清水依与吏はそんな絵空事に人間の幸せがあるわけではないと断言します

大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ

出典: 瞬き/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

愛というものを自ら能動的に生きることこそが人間の幸福の条件なのだと歌うのです

愛されることばかりに意識を囚われないで、愛するということを噛み締めたい。

そんな想いが浮かび上がります。

人間哲学としてとても非常に良質な考え方です。

back numberが広く愛される理由がよく分かります。

人生に対してシリアスで真摯な姿勢が感じられること。

「瞬き」は彼らの魅力が全開の楽曲です

自分の夢や目標が達成できた時。

何か奇跡のような出来事が起こった時、そんな時も人は幸せだと言うでしょう。

しかしそのような出来事しか幸せと呼ぶことはできないのか、と考えればそうではない。

周りの大切な人と一緒に過ごせることや、大切な人が困っている時に助けてあげられることだと伝えています。

確かに大切な人が困っている時に自分が何もできない時の無力感というのは非常に辛いものです。

何か力になってあげることができる。

そんなback numberらしい視点から「幸せ」とはどんなことなのかを教えてくれている楽曲になります。