5位は正統的な恋愛のスタイルを歌った曲

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5位 「オールドファッション」

back number19枚目のシングル「オールドファッション」、2018年11月21日発売。

シンセサイザーの雄大な音色とアコースティック・ギターの素朴な音色のコントラストが印象的です

ウィンター・ソングとして発表されました。

清水依与吏らしい情報量の多いラブ・ソングです。

絶対に揺らぐことのない「僕」から「君」への熱い想いを綴ります。

歌詞を見ていきましょう。

日常の延長線上にある恋愛描写

肝心な所はいつも
少し君の真似をして
はずれでも優しい答えが出せるように
鳥は春を歌って
いつだってそれに気付いてる君に
僕はなりたかった

僕と見た街は夜空は
どう映っていたんだろう
君は後悔していないかな
ねぇちょっと
そんなのどうだっていいの
ドーナツ買って来てよって
君なら ああ そう言うだろうな

出典: オールドファッション/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

非常にキャッチーなサビのメロディが素晴らしい。

また歌詞が味わい深いです。

きちんと日常の延長線上で捉えられた恋愛の感触はリスナーの心にダイレクトに届きます

鳥は春を歌って
いつだってそれに気付いてる君に
僕はなりたかった

出典: オールドファッション/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

尊敬できる恋愛の相手に同化したくなる気持ちがよく描かれています。

「君」が人として素敵すぎるから「僕」も「君」のようになりたい

人間関係の中で自身を成長させられる素晴らしい特性が「僕」にはあるようです。

こうした恋愛の在り方への共感が高まりバンドとして最高の初動売上(51,985枚)を記録します

タイトルの「オールドファッション」は曲中に出てくるドーナッツと正統的な恋愛の姿をかけているのでしょう。

清水依与吏のタイトルのセンスはいつも独特です。

歌詞目線の人物が相手の良い所を淡々とback number独特の言い回しで伝えている楽曲

back number恋愛ソングは日常を切り取った優しい楽曲が多い印象です。

「オールドファッション」もそんな日常的恋愛ソングの1つ。

相手の良い所や一見気付きづらい点を見逃していない所もきっと相手は分かっているのでしょう。

お互いがお互いを思いやっている、心がほっこりする楽曲になっています。

4位は感動に酔いしれるウィンター・ソング

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4位 「ヒロイン」

back numberの11枚目のシングル「ヒロイン」、2015年1月21日発売。

iTunesで9日連続1位を記録した曲です。

ダブル・プラチナ・ディスク。

ミドル・テンポでフォーキーなサウンド・プロダクションが印象的

舞台は真冬。

本当に感動的なラブソングです。

歌詞を見ていきましょう。

いつでも気にかかるのは君のことばかり

気付けば辺りは ほとんどが白く染まって
散らかってた事 忘れてしまいそう
意外と積もったねと メールを送ろうとして
打ちかけのまま ポケットに入れた

好まれるような 強く優しい僕に
変われないかな

出典: ヒロイン/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

恋の患い。

どんなときでも気にかかるのは「君」のことばかりです。

相手のことを大切に想うばかりに「君」に対して強く出られない「僕」。

こうした季節は人生の中で青春期のわずかな時間だけかもしれません。

この歌詞を読む限りでは「僕」は充分に優しい人物になれているのに逡巡する辺りがもどかしい。

それでも恋愛の醍醐味は相手のことをどれだけ深く思いやったか? その時間にあるのでしょう

メロウなサウンドが歌詞の世界観とマッチしていて広く愛されました。

ライブでも歌い継がれています。

ウィンター・ソングの定番です

清水依与吏の優しさが滲み出る

思えばどんな映画を観たって
どんな小説や音楽だって
そのヒロインに重ねてしまうのは君だよ
行ってみたい遠い場所で見たい夜空も
隣に描くのはいつでも

出典: ヒロイン/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

清水依与吏は見事な男性心理の描写をするのですが女性にそれが受け入れられる秘密はその優しさです。

世の中の男子・男性の多くが粗野で気が利かないタイプであることは事実かもしれません。

女子・女性はそのことにうんざりしてしまう。

それでも清水依与吏のように相手のことを深く思いやる男子・男性がいることも忘れないでください

そうした男子・男性は女子・女性に対して強く出られない分だけ目立たずに損をしています。

男女関係なく相手を尊重し合う関係であること。

この歌のナイーブさがダイレクトに伝わるような優しい社会にしていきたいものです

またサビの想像しやすい歌詞の描写も共感を得やすいポイントになっています。

雪が降り積もるなか、好きな人が無邪気に笑っている。

そして意図せずに触れ合った手と手からも甘酸っぱい気持ちにさせられてしまいます。

そんなキュンとしてしまうポイントが歌詞のいたるところに散りばめられている「ヒロイン」。

人によっては恋愛漫画よりもキュンキュンしてしまう人も多い楽曲となっています。

3位はストリーミング再生数 No.1の楽曲

3位 「ハッピーエンド

back numberの16枚目のシングルハッピーエンド」、2016年11月16日発売。

清水依与吏が別離を目前にした女性心理を切々と歌い上げます

アコースティック・ギターの淡々としたコード・ストロークが沁みる歌い出しが印象的です。

男性が女性に成り代わって女性心理を歌い上げるのは非常に難しいもの。

ハッピーエンド」はその試みが成功したよう。

音楽配信アプリ「Spotify」でのback numberの楽曲の再生回数はこの曲が一番多いです

男女の別離は双方にとって苦い経験であり、また恋をしたことがある誰しもが通った道。

リスナーの絶大な支持を得たこの曲「ハッピーエンド」を3位に推します。

歌詞を見ていきましょう。

清水依与吏が綴る女性心理