【our song ~アナタヘ~】は誰へ向けた歌?

GReeeeN【our song ~アナタヘ~】歌詞解説&パート分け紹介!グリーンが伝えたいこととはの画像

GReeeeNといえば、2002年のデビュー以来、数多くのヒット曲を世に生み出してきました。

顔を見せることのないアーティストとして話題と人気を博した彼ら。

今となっては、その素顔すら気にする人はいないかもしれません。

顔を出さないということが彼らのアイデンティティとなり、リスナーもそれを受けいれています。

そんな彼らですが、音楽活動は目覚ましいものがありますね。

GReeeeNとしてだけでなく、多くのアーティストに楽曲提供も行っています。

さらにアルバムタイトルのシュールさも毎回ファンを楽しませてくれている要素ではないでしょうか。

ジャケットのインパクトからも彼らが楽しんで音楽と向き合っていることがうかがえます。

そして、そんな彼らの楽曲の中から、今回は【our song ~アナタヘ~】に注目してみました。

楽曲は6枚目のアルバム『今から親指が消える手品しまーす。』に収録されているアルバム曲。

GReeeeNには珍しい、ほぼピアノだけで演奏する楽曲で、彼らの歌の暖かさが感じられる1曲です。

本記事では、この【our song ~アナタヘ~】に込められたメッセージを紐解いていきます。

「私たちの歌」という私たちとは誰のことなのか。

「アナタ」へ伝えたいメッセージとは?

4人のパート分けもしていきますので、ぜひ最後までお楽しみください。

楽曲を聴いてみよう

GReeeeN【our song ~アナタヘ~】歌詞解説&パート分け紹介!グリーンが伝えたいこととはの画像

歌詞を紐解いていく前に、改めて楽曲をお聴きください。

アルバム曲のため公式動画などはなかったのですが、以下のリンクから聴くことができますよ。

ほぼピアノと歌だけで構成されていて、1人1人の声の特徴も良く分かるのではないでしょうか。

そしてシンプルだからこそ、楽曲に込められた想いも分かりやすく伝わってくる気がします。

それでは歌詞解説に進みましょう!

信じるものを大切に

これまでの自分を振り返って思うことは

navi:
今日までの日々を振り返ってみたら 
傷ついた自分も 傷付けたあの時も
忘れられなくて 今の自分になる 
誰かを守れる強さに変わる

出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

naviさんが歌うのは「今の自分」がどうやって形成されてきたか、です。

現在は過去と共に成り立ち、過去でどんなことがあろうとも今の自分があるのは過去があるから。

そんな、当たり前のことを忘れがちな私たちは、過去を悔やんだり嘆きがちです。

誰にだって忘れられない出来事があり、嫌な思いをしたりさせたり…。

人生はそうやって、人との関わりの積み重ねでできています。

それと同時に、自分と向き合いながら成長していくものでしょう。

辛い経験から学ぶべきことは沢山あり、それはnaviさんも最後の行で歌っています。

変わらないものはあるから

navi:
綺麗なことばかりじゃないし 
なんでだろうってことばかりだけど
それでもきっと大事なことは 
変わってないって 
それを信じてる

出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

大人になってこの世の中を見てみると、理不尽なことばかりかもしれません。

美しいものと信じていたことはただの綺麗事だった…と感じることもあるでしょう。

そんな現実を一度見てしまうと、今までと同じように笑えなくなることも…。

大人になるにつれ、そんなことを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

でもその現実がいやになる前に、GReeeeNからのメッセージです。

それは、私たち1人1人にとって「大事なこと」は、例え世界が変わっても変わることはないということ。

それを信じてさえいれば、どんな現実を目の当たりにしても、きっと乗り越えていけるんだ。

そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。

きっとGReeeeNも、色んな現実を見てきたのです。

酸いも甘いも知って、納得できないことも、理不尽なことも知っているのです。

しかしそれでも心が腐らないのは、変わらないものがあると知っているからなのでしょう。

小さな出来事から大きな笑顔に

navi:
僕の出来ること 多くあるわけじゃない
アナタにほんの少し話しかけるくらい
しか出来ないけれど それが巡って今
誰かの微笑くらい作れたらいいな

出典: out song ~アナタヘ~/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

ここでは、自分にできることはそんなに多くはないけれど、誰かの小さな喜びにつながればいい。

そんな意味だと捉えることができます。

少しの言葉でも、誰かに話しかけ、それを人は小さな喜びと感じるでしょう。

そして同じことをまた誰かにするのです。

そんな小さな喜びの連鎖が、いずれは誰かを笑顔にする。

そんな意味だと思います。

人に優しくするということが、まさにこの連鎖の真意なのではないでしょうか。