愛する存在を知った今
いつしか涙も涸(か)れ果てた 塗りつぶされてた痛みさえ疼(うず)きだして
お前だけは もう離さない けして消えないで
約束は儚くとも この手に温もりをただ抱き締める
出典: Breathless/作詞:HYDRANT 作曲:Takuya Harada,Christofer Erixon,Joakim Bjornberg
続く2番では「涙」や「痛み」「温もり」といった表現があることから、ここで描かれている世界は夢から覚めた現実なのだと推測されます。
儚い願いと分かっていても決して手放したくない誰かがいるのでしょう。
孤独に怯えながらも、そんな大切な存在を抱き締めながら必死に温もりを確かめようとする切ない姿が浮かびます。
終わらない深い闇 触れられない時間にも
二人だけの記憶 変わらずあるのなら 教えて
叶わない願いでも 答えのない世界でも
愛すること それだけは 決まっていたDNA
振り返るとき その微笑みを 強く焼き付けたいから 幻でも
出典: Breathless/作詞:HYDRANT 作曲:Takuya Harada,Christofer Erixon,Joakim Bjornberg
自分の存在やルーツを探し求めていた1番と変わり、ここでは愛する人との記憶を追い求めているようです。
自分のDNAには愛が刻みこまれていた、自分を存在させているのは愛そのものなのだと悟った主人公は、駆り立てられるように最愛の人の面影を追い始めます。
自分を知ることは愛を知ること
自分に隠された もうひとつの姿 何かを囁(ささや)いてる
「求めるものはひとつ」この手が真実を話してる
体中叫んでる まるで無限の迷路に
傷だらけの記憶 悲しみの果てまで 彷徨(さまよ)って
嘘のない世界など どこにもない時代でも
確かめたい 自分だけに 刻まれてるDNA
もがいている 叫んでいる 生きる自分の姿を 探し続けて
出典: Breathless/作詞:HYDRANT 作曲:Takuya Harada,Christofer Erixon,Joakim Bjornberg
「自分に隠されたもうひとつの姿」という部分は、まさに映画の主人公そのものですね。
自分という存在の正体をうっすらと掴みかけているのかもしれません。
それでも確かな答えを手にするまで果てしなく彷徨い続けるのでしょうか。その答えが彼にとって安らげるものであることを願わずにはいられません。
最後に
ミステリアスな映画の雰囲気にぴったりの「Breathless」でした。DNAすなわち遺伝子というワードを取り入れた歌詞には、自分という存在の本質をこの目で確かめようとする主人公の思いが強く表れています。
闇を抱えて揺れ動く胸の内に思いを馳せながら、映画も是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
そして映画を観た後にもう一度この曲を聴いてみると、新たな発見があるかもしれません。
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