「誰が為に鐘は鳴る」の「鐘」とは「弔鐘」のことです。
「弔鐘」とは死者の冥福を祈って鳴らされる鐘のこと。
「誰が為に鐘は鳴る」という一節には前後があり、前の部分では「人は誰もが繋がっている」ことが詠われます。
そして後には「あなたの為に鳴っているのだ」と詠われるのです。
つまり
「人は皆繋がっているのだから、あの弔鐘はあなたの為に鳴っていると思いなさい」
という説教が詩の全貌になるのです。
【ダイアログ】の最後のパートの歌詞は「誰が為に〜」の後に「あなたへ〜」と続いています。
そこに詩の本来の意味を踏まえた上での引用であることが強調されているといえるでしょう。
【ダイアログ】の歌詞における「弔鐘」が意味するのはKenKenの離脱を指していると考えられます。
または事件の知らせそのものを指しているのかもしれません。
それを他人事と思わず受け止めなければならない、という想いが込められているのでしょう。
もしくは詩の前半部分である「人は繋がっている」という想いをKenKenに捧げたのかもしれません。
さらに深読みするとパソコンからの知らせであるタイトルの「ダイアログ」は「鐘」の比喩表現なのかも。
最後のパートは自分への戒め、他人への警告、KenKenへのエール、様々な捉え方ができる歌詞になっています。
まとめ
この記事ではDragon Ashの楽曲【ダイアログ】の歌詞を考察しました。
その内容はバンドの新たなスタートに対する意気込みが込められたものです。
バンドを離れることになったKenKenへの想いも随所に隠されているようでした。
特に名作映画のタイトルを引用した最後のパートには非常に深いメッセージが込められています。
是非この考察を踏まえた上で【ダイアログ】を聴いてみてください。
それでは最後に関連記事をご紹介しておきます。
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