歌を夢見て暮らす
2人の恋人関係を歌に例えた流れでメロディーやハーモニーと歌詞の語彙は広がっていきます。
でもその歌は男性が見ている夢。恋人同士だったころの思い出……。
美しく表現されていますが、ぶっちゃけると別れたくないと歌っているわけですね。みじめにも。
どうやらもう恋は終わっちゃっているみたいですし……。エモエモです。
夢のような恋はやっぱり夢のまま
It's been 4 years since I've heard your call
and I'm wondering, do you even care at all?
All the lyrics that we made,
Oh they're dying,
fading in the fall.
出典: Dream Away/作詞:Phum Viphurit 作曲:Phum Viphurit・STUTS
引きずる思い出
衝撃の事実が発覚します。彼女との最後の電話から4年も経っていたのです。
かつての恋人への想いを4年も引きずっていたなんて!こじらせていますね。
彼女からは音沙汰なしだというのに。出かけるといって消えたのは彼女のほうですものね。
しかし男性は女々しくてつらい心情を吐露しています。
2人の恋を歌に例えているので「2人で書いた歌詞」という言葉のチョイスがせつなく響きます。
お互いに交わした言葉を歌詞になぞらえているわけですね。
でも男性が「歌詞は2人で一緒に書いたものじゃないか!」と思ったところで返事はありません。
I said,
Why'd you have to go for so long.
Whatchu gonna do with our song?
She said,
Let me have fun and be free,
Well guess what,
Nothing's fun without
you and me?
出典: Dream Away/作詞:Phum Viphurit 作曲:Phum Viphurit・STUTS
失恋ソング
「long」と「song」で韻を踏むくだりは1番と同じ。
最後に「楽しませて」と言っていた彼女に対して「2人じゃなきゃ楽しくない」と答えます。
そして「僕たちの歌を終わらせないで」と夢見て暮らすサビが繰り返され、歌は終わります。
夢のようだった恋を夢見て暮らしたまま終わるという結末でした。
タイトルでもありサビのフレーズでもある「Dream Away」は「夢見て暮らす」という意味。
ですが「夢を見るようにぼんやりしたまま月日が流れる」というニュアンスがあります。
結局昔の恋人が忘れられないという失恋ソングだったわけですね。
コラボ曲
「みじめに歌を終わらせないで」と夢見て歌いながら実際に歌が終わる。意味深ですね。
「Dream Away」はSTUTSさんの楽曲でプム・ヴィプリットさんは客演。
ですが歌っているのも歌詞を書いたのもプムさん。STUTSさんはMPCをプレイしています。
そして作曲がプムさんとSTUTSさんの2人というように制作面でもコラボ曲になります。
プムさんが「歌詞は2人で書いたじゃないか!」と思ったとしても実際に書いたのは1人。
恋が歌に例えられているので、楽曲そのものの背景ともダブるかのようにイメージが膨らみます。