“アンジュルム”として初のシングル曲

2014年12月17日に開催された「スマイレージライブツアー2014秋 ~FULL CHARGE~」。

このツアーファイナルで、彼女たちはこれまでのグループ名“スマイレージ”から“アンジュルム”へと改名。

そして翌年2月4日にはアンジュルムとしてシングル大器晩成/乙女の逆襲(両A面)」がリリースされました。

ファーストシングル「乙女の逆襲」

【乙女の逆襲/アンジュルム】なんか凄い…とネットが騒然?!歌詞の意味に迫る!MV&コード譜あり♪の画像

今回フォーカスを当てるのは両A面シングルの一つ「乙女の逆襲」。

この曲の最大の魅力は、何といってもインパクトの強さです

一般的に女性アイドルと言えば“可愛くて明るい”といったイメージを抱くもの。

しかしこの曲はダークファンタジーを彷彿とさせる重厚なメロディーラインとパンチの効いた歌詞が特徴です。

これまでの女性アイドルのイメージを覆すような楽曲に“アイドルっぽくない!”と驚いた人も少なくないのでは?

【魅力その1】アイドルっぽくない!? 展開が読めない不思議なサウンド

全体を通して女性アイドルの楽曲ではあまりみられない、短調のメロディが特徴のこの楽曲

オーケストラを使用した分厚いサウンドは、

アイドルらしい“ポップで明るい曲”とはイメージがかなりかけ離れています。

また、歌の音域も広くオペラを彷彿とさせるような高音も魅力的。

サビ部分の最後のフレーズで美しい高音パートと力強くてカッコいい低音パートが重なる瞬間は、

思わずゾクゾクしてしまいます!

J-POPシーンではなかなかみられない変則的な展開

一変して大サビ前ではこれまでの流れをバッサリと切るように、バレエを思わせる3拍子のワルツが流れます。

そしてラストはこれまで勢いのあったサウンドがどんどん収束していきます。

曲の最後はとても不安定なサウンドで終わるので、どことなく後味の悪い印象を受けます。

この後味の悪さが“乙女の危うさ”を意味している、とも捉えられますよね。

 

このように変則的で不思議なサウンドが特徴的な「乙女の逆襲」。

この曲をアイドルである彼女たちが歌うことで絶妙なアンバランスさが生まれ、

より一層魅力を引き立たせているのかもしれません。

【乙女の逆襲/アンジュルム】なんか凄い…とネットが騒然?!歌詞の意味に迫る!MV&コード譜あり♪の画像

【魅力その2】まるでダークファンタジー!? MVの独特な世界観

まずは「乙女の逆襲」のMVをご覧ください!

舞台は吸血鬼が住んでいそうな西洋の館。

雷が鳴り響く薄暗い屋敷は、どことなくファンタジーの世界を彷彿とさせます。

そして、その中で佇む真っ白な衣装に身を包む彼女たち…。

イントロが始まると、まるで糸で操られたカラクリ人形のように踊りだします。

メンバーの表情に注目

曲中の彼女たちは、どこか物憂げで切ない表情。

しかしサビ部分に向かっては今作のテーマである“逆襲”に燃えているような、強い眼差しに変わります。

そして大サビ前の間奏部分では、美しいワルツの旋律に合わせてバレエダンスを踊る可憐な姿も。

ダークな世界観と“天使のような乙女たち”の力強さの対比にぐっと引き込まれますよね!

【魅力その3】歌詞に込められたメッセージ

乙女の逆襲 ズルいほどに良く
ネイルの拳に 希望掴みたい
乙女の逆襲 あたしが特別
大人にもなれず もがいてるこの手で明日を拓け!

「テレビもなんにも夢さえ見てない」
そうゆう世間もあたしを見てない
「小説もなんにも空気も読んでない」
そうゆうあいつは未来を読んでる

ふと横を見たら 周りは前を向いてて 遅れのはじまり あぁ!!
チヤホヤだって あっちゅうまに過ぎる 流行ってるイマも…

出典: 乙女の逆襲/作詞:児玉雨子 作曲:川辺ヒロシ,上田禎

「乙女の逆襲」には、随所に若さと不安定さが感じられる歌詞があります。

特に上記の歌詞には“そうゆう”や“あっちゅうま”のように、口語少し乱暴な言い回しが見られますよね。

こういった部分からも若さが感じ取られると思います。