ざわめく胸に響く 優しさ歌うようなメロディは
何処かで失くした 大事な 希望のかけらに
もう一度 出逢えたようで
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
そこで登場するのが“魔法”のメロディです。
それは、いつしか忘れてしまった希望を呼びおこすような、やさしいメロディ。
いいようのない不安で揺れる心に、深く深く響きます。
いつの間にか 目をそらしてたね
懐かしくて 涙あふれそうさ
歩んできた 道照らすように 想いが聴こえてきた
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
日々を忙しく生きていると、時にすべての希望がなくなってしまったように思えることがあります。
しかし多くの場合、希望はほんとうに消えたのではなく、自分の目に見えていないだけ。
“魔法のメロディ”は、聴く人にそんなことを思い出させてくれます。
そして、私たちが忘れていたもの、見ていなかったものに再び光を当ててくれるのです。
笑顔呼びおこすメロディ
魔法のメロディ 響き渡れ もっと遠くへ
その憂いも その痛みも
溶かして笑顔に変えてくれるよ
どんなときも 口ずさめば Ah
清(すが)しい風のような 旋律に こころ羽ばたかせて
何処までだって行けるから
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
このやさしいメロディは、悲しみや痛みすべてを笑顔に変える力を持っています。
そして笑顔は、希望や光のほうへ目を向ける余裕をちょっとだけ作ってくれます。
時にはそのおかげで、今まで気づかなかったあたたかさや、やさしさを見つけられることもあります。
そうやって忘れかけた希望を取り戻すことで、人はまた前へと一歩進む勇気をもらえるのです。
メロディからもらった力を使って、自分の目指す方向へ立ち止まらず進み続けることができるのです。
希望を忘れないということ
夜空満たす星を 見上げ背伸びすれば届きそうで
小さな手のひら 広げて 掴もうとしてた
日々は 思い出の中
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
誰であっても、幼い頃には思うままに夢を描いていたはずです。
ヒーローになりたい、お姫様になりたい、ケーキ屋さんになりたい、アイドルになりたい…
それが叶うのか叶わないのかなんてことは関係なく、ただ希望に満ちていたあの時期。
ここでは、“星を掴む”という表現で“夢を追う”ことが表現されています。
しかしその希望は、いつの間にか過去のものになってしまいました。
いつも聴こえていた 愛しさ歌うようなメロディは
繰り返す日々 現実 理想の狭間で
いつしか 忘れてしまって
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
人はせわしない日々の中で、たくさんのことを忘れていきます。
幼い頃に掴みたいと願った星々も、昔ははっきりと聴こえていたはずのメロディも。
それらはいつでも、ずっとそばにあったはずなのに。
そのこと自体は仕方がないのかもしれません。
だけど…次のように歌詞は続きます。
眩しくても 目をそらさないで
懐かしさの 壁の向こう側は
ささやかでも 日常の中に 光が溢れていた
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
かつて見ていた希望を、忘れないこと。
そして、なかったことにしてしまわないこと。
眩しくても目を閉じずに、しっかりと見据えることで、みえてくるものはあるはずです。
どんなに小さくても希望は希望であり、どんなに弱くても光は光なのだから。
メロディが光をよみがえらせる
魔法のメロディ 響き渡れ 時を超えて
あの願いも あの誓いも
目の前に甦ってくるよ
あの日僕ら 口ずさんだ Ah
瞬く星のような 旋律は 今もこころの奥で
背中を押してくれるから
出典: 魔法のメロディ/作詞:小松清人 作曲:小松清人
耳を澄まして、目を凝らして、そうしてようやく見えてくる光があります。
魔法のチカラを持ったメロディが、眠っていた希望を呼びさましてくれるのです。
それはもしかしたら、かすかな、弱々しいものなのかもしれません。
しかし同時に、また光のほうへと向かう道しるべとなってくれることもたしかです。