片思いの切なさを超えた二人のこの恋は
最初じゃなく最高でもないかもしれないけれど
やがて愛に変わる 最後の恋と呼べる
そう思うよ
出典: ホワイトロード/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
サビの部分では、二人が互いに想い合っている関係であることが分かります。
しかし「片思いの切なさを超えた」恋であり、「やがて愛に変わる」と言っていることから、まだ愛にすらなっていないような曖昧な関係なのかも知れません。
眠れぬ夜はいつだって 去り際の「またね」を心で巻き戻し
微笑みを宿すありふれた恋に もう何度救われたのか分からないよ
知らず知らずにまた夢を 軽く口にすればしぼんでいくようで
「夢に破れたら帰ってこいよ」なんて
癖のある話し方 不器用な優しさに涙こぼした
出典: ホワイトロード/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
二人の恋は、どこにでもあるような平凡な恋であるようです。しかし、別れ際の「またね」という挨拶を思い返すだけで強くなれる、そんな恋なのですね。
口にしたらしぼんでしまいそうな大切な夢の話をしているのは、父親でしょうか、母親でしょうか。恋人の話から、ここでは両親の話に切り替わっているような雰囲気です。
「夢に破れたら帰ってこい」なんて、とてもぶっきらぼうな言い方ですが、そこに不器用な優しさも見え隠れしていますね。そんな不器用さに救われる・・・まさに親子の関係でしょう。
過去に思いを馳せる
振り返れば故郷は場所ではなくて あなたでした
子供を抱き駆けた夜道
これからは愛する人と並んで
ひたむきに生きてゆく WHITE ROAD
出典: ホワイトロード/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
故郷は場所ではなくてあなた、つまり母親ですね。子供の頃、自分を抱えて走ってくれた記憶。夜道とありますから、急病でしょうか。
そんな愛された記憶を支えに、これからは愛する人と支え合って生きていくよと決心したようです。
二人で生きていくという誓い
帰らざる日々は想い出となって ひとりの夜にはそっと取り出して
出逢いという道の上 別れの足跡数えながら
片思いの切なさを超えた二人のこの恋は
最初じゃなく最高でもないかもしれないけれど
やがて愛に変わる 最後の恋と呼べる
そう思うよ
そう誓うよ
心の中にいつもあの WHITE ROAD
出典: ホワイトロード/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
もう戻らないけれど大切な記憶。それは一人の夜、寂しい夜に心の支えになるような、心強い存在です。
「出逢いという道の上 別れの足跡数えながら」というのは、まさに人生ですね。これまでに数え切れないほどの出逢いと別れを体験し、その中で大切な人を見つけたのでしょう。
そんな二人の恋は「最初じゃなく最高でもない」普通の恋です。しかし、それこそが永遠に壊れることのない愛に変わり、「最後の恋」になると確信しているのです。
「そう誓うよ」という言葉が、まるでプロポーズのようです。ただ好きだとかいうだけではない、とても深い愛情を感じる歌詞ですね。
「ホワイトロード」で歌われている恋は、ただの恋ではなく、結婚を決意した男性の心の内なのかも知れません。
そんな彼を作り上げてきた過去と、これから彼女と築く幸せな未来こそが「ホワイトロード」なのではないでしょうか。
収録アルバム&DVD
「ホワイトロード」は、2005年1月にリリースされたベストアルバム『-Ballad Best Singles- WHITE ROAD』に収録されています。
この他、2009年6月にリリースされた『THE GREAT VACATION VOL.1 〜SUPER BEST OF GLAY〜』、2011年3月にリリースされた『rare collectives vol.3』にもそれぞれ収録されています。
ディスク:1
1. プロローグ ~WHITE ROAD~
2. ホワイトロード
3. Freeze My Love
4. 生きてく強さ
5. STAY TUNED
6. ここではない、どこかへ
7. Winter, again
8. Way of Difference
9. ずっと2人で…
10. BELOVED
出典: GLAY DOME TOUR 2005“WHITE ROAD”in TOKYO DOME 2005.3.12&3.13/GLAY
2曲目に入っていますが、実はDVDを最後まで見ると、もう一度違う形で登場しています。