「THE GREAT ESCAPE」というと、映画ファンなら一つの映画を思い浮かべるでしょう。

1963年製作の戦争映画、『大脱走(THE GREAT ESCAPE)』です。

ジョン・スタージェス監督、スティーブ・マックイーン主演のこの映画は映画史に残る傑作と言われています。

第二次世界大戦中のドイツで、脱走不可能と言われた収容所からの脱走を試みる捕虜たちの物語です。

ジェームズ・コバーンやチャールズ・ブロンソン、ジェームズ・ガーナーなど、当時の人気俳優が揃ったオールスターキャストでした。

この映画のタイトルが元ネタかどうかはわかりませんが、「THE GREAT ESCAPE」というのは何かから逃げる、という意味を持っています。

この曲は一体何から逃げようというのでしょうか?

続いては歌詞の内容を見ていきましょう。

何から逃げ出そうとしているのか?

現状からの「逃走」

持てるだけ両手に
掴みとって Go away
逃げ出すのよすぐに
手遅れになる前に

We gotta escape, We got to escape yeah
From every 全て 例外なしで
We gotta forsake. We got to forsake yeah
この手を取って

出典: THE GREAT ESCAPE/作詞:STY 作曲:STY、Andre Merritt、E.Kidd Bogart、Greg Ogan、Spencer Nezey

最初のバースから「逃げ出す」という単語が出てきます。

手遅れになる前にすぐに逃げ出すんだ、と歌われています。

「We gotta escape」は「私たちは逃げ出すんだ」という意味です。

「forsake」は「諦める」とか「見捨てる、断念する」という意味の単語です。

この曲においては「何かを捨てて前に進む」というような意味でとらえるのが良いかもしれません。

変わり始めた瞬間
すぐ Get out of this place
兆候ですら見逃さずに
こなす The great escape

終わりの始まりまで 待たないで
一緒なら心配ないって そう信じて
反証する可能性を肯定して
アラカジメ Before too late
As we make our great escape now

出典: THE GREAT ESCAPE/作詞:STY 作曲:STY、Andre Merritt、E.Kidd Bogart、Greg Ogan、Spencer Nezey

何かに追い立てられるように、主人公は「Get out of this place=ここから離れる」と言います。

ふとしたきっかけでそのチャンスは訪れるのです。

それを見逃さずに、ここだと思ったら一気に行動に移そう、ということでしょう。

もたもたしているとどんどん時間は無くなっていきます。

Before too late、つまり手遅れになる前に逃げ出そう、大脱走しようと歌いかけているのです。

この曲のメッセージを言いかえるならば、「今いる場所で満足しているの?」という問いかけでしょう。

何か夢や目標があるのにそれにフタをして日々生きているのはもったいない!

今あなたがいるその場所から逃げ出すんだ!

それがこの曲のメッセージではないかと思うのです。

自分自身を縛る枠を外そう

奇跡待つくらいなら
自分で解決するわ
ハイリスクでローリターン
でも後悔しないから

We gotta escape, We got to escape yeah
From every 全て置き去りにして
We gotta forsake, We got to forsake yeah
まだ間に合うわ

出典: THE GREAT ESCAPE/作詞:STY 作曲:STY、Andre Merritt、E.Kidd Bogart、Greg Ogan、Spencer Nezey

夢や憧れに対して、自分には最初から無理とあきらめている人もいるかもしれません。

しかし、そんなことはやってみなければわからないのです。

自分で自分を勝手に縛りつけて、決まった枠にはめてしまうのはもったいないことです。

誰かが手を差し伸べてくれることもあるかもしれません。

でも、それもまずは自分から動かなくては何も始まらないのです。

やらない後悔よりも、やって後悔したほうがいい」とよく言われます。

時間切れになる前に、まずは動き出そう!ということですね。

夢をつかみ取るために

聞く人の背中を押す曲

まだ少し戸惑い 隠せないのね I know that
ガンジガラメ 君のユメ 解き放ってあげるわ

出典: THE GREAT ESCAPE/作詞:STY 作曲:STY、Andre Merritt、E.Kidd Bogart、Greg Ogan、Spencer Nezey

そうは言っても、なかなか勇気は出ないものです。

失敗したらどうしよう、自分なんかには無理じゃないのだろうか。

そんな不安は常に付きまとうでしょう。

それでも、最初の一歩を踏み出すのは自分自身なのです。

「THE GREAT ESCAPE」はそのために少しだけ背中を押してあげるような曲だと思います。

この曲に説得力があるのだとすれば、それは少女時代メンバーも勇気をもって一歩を踏み出したからこそ今があると言えるからでしょう。

彼女たちも、アイドルになりたい、歌手になりたいと夢を持つ少女だったはずです。

最初はどこかでできっこないとあきらめていたかもしれません。

自分を枠にはめて閉じ込めていたのかもしれません。

しかし、そこから勇気を出して逃げ出すことで夢をつかんだのです。

この曲は夢を持つ人に対して、

「あきらめないで、現状から逃げ出すんだ。勇気をもって前に進むんだ。」

と歌っているのではないでしょうか。

変わり始めた瞬間 すぐ Get out of this place
兆候ですら見逃さずに こなす The great escape

終わりの始まりまで 待たないで
一緒なら心配ないって そう信じて
反証する可能性を肯定して
アラカジメ Before too late
As we make our great escape now

出典: THE GREAT ESCAPE/作詞:STY 作曲:STY、Andre Merritt、E.Kidd Bogart、Greg Ogan、Spencer Nezey

ここに書いたのはあくまでも一つの解釈でしかありません。

聞いた人それぞれに自分の考えがあって当然だと思います。

皆さんにはこの「THE GREAT ESCAPE」、どう聞こえたでしょうか。

最後に

【THE GREAT ESCAPE/少女時代】何から逃げ出そうとしているのか歌詞から考える!動画ありの画像