ぶつかって転(こ)けては立って
膝の傷 勲章になる
“粋がってろ”馬鹿にされても
勝利掲げ 僕は生きたい
出典: 決戦スピリット/作詞・作曲:HoneyWorks
さてスポーツに怪我はつきもの。
ですが競技にのめり込んでいればその怪我で辞めるなんてことはないはず。
転んだ傷もいつしか競技を続けてきた勲章になっていました。
そんな風にがむしゃらに勝利を追い求める様子は、傍から見れば滑稽に見えるかもしれません。
ですが青春の情熱は周囲の声など気にならないほど燃え盛っています。
誰にも止めることなどできないでしょう。
白熱の攻防戦、勝負の行方
機運を掴め
臆することない
Wow 強き風が背中押す
Wow 宿れ青い炎
Wow 時代を作れ風雲児
Wow 頂上へいざなう道
出典: 決戦スピリット/作詞・作曲:HoneyWorks
情熱的な人には赤い炎が宿る。
そのパワーは人に伝播してチームに良いムードをもたらしたり、火事場の馬鹿力なるものを生んだりします。
対して青い炎はどんな人に宿るのでしょうか?
それは試合を支配しうる者、この力が発動したら誰にも止められない。
ストイックで細身で、クールでシャープな頭脳。
抗しがたい威圧感があり、この人が念じたことはことごとく現実となる。
不可能をも可能にする常人離れした力を操る反面、どこか病んだ部分も持ちあわせている、そんなキャラ。
『ハイキュー!!』だと影山はそれを持ちうる資質があるかも、という想像をしてみたりはしますが。
その青い炎が宿れ、というのは結構状況的には土壇場なのかもしれません。
そして風雲児ですが、これは世の変動などに乗じて目覚ましい活躍をする者のこと。
スポーツには流れがあるといいます。
ちょっとしたきっかけで良い流れがやってきて連続得点できたり、悪い流れからなかなか抜け出せなかったり。
その機運を上手く掴んで接戦を制するのはさぞ痛快でしょう。
今なら追い風が味方してくれる、この勢いで頂点まで昇りつめようと意気込んでいるのです。
バトル最前線
Break out 挑まずにはいられない
Break out 最強の最前線
Break out 戦場の均衡
ぶち壊せ Ready Go!!
出典: 決戦スピリット/作詞・作曲:HoneyWorks
さてアニメ『ハイキュー!!』では当時全国大会が始まろうかという時期でした。
相手も当然それぞれの都道府県を制した猛者ばかりが集まってきます。
簡単な試合などなく、自ずと拮抗した勝負になるのです。
これを勝ち抜いた者には最強の称号が与えられ、栄冠を手にします。
その最強を決する戦いがまさに最前線で行われている、というわけです。
やるからには最強に挑んでみたい!
それには目の前の均衡を打ち破らなければいけませんね。
さあいっちょトライしてみますか!
喝采も追い風に
We are 逆境の嵐
We are 恐るるに足らず
Winner 喝采を浴びて
強く強く強く
清くあれ
出典: 決戦スピリット/作詞・作曲:HoneyWorks
緊迫した勝負は続き、やや劣勢の場面も訪れます。
思えばこれまで幾度もの逆境に見舞われてきました。
でもそれを乗り越えてきたから今があるのです。
それに今は…。
大観衆の中、いいプレイをすれば喝采を浴びることになります。
大丈夫、今こんな晴れ舞台でプレイできてさ、すげー楽しいし。
だからこそもっと強くありたいし、大観衆に恥じぬよう清くありたい。
会場の熱気、伝わってますか?
不可能など知らない
味わった敗北のキズは
涙やって花を咲かせる
“諦めろ”と笑えばいいさ
そんな言葉 僕は知らない
“粋がってろ”馬鹿にされても
勝利掲げ僕は生きたい
敗北を知り花は咲く
“不可能”と笑えばいいさ
そんな言葉 僕は知らない
出典: 決戦スピリット/作詞・作曲:HoneyWorks
最後のサビはこれまでの歌詞にほんの少しアレンジを。
印象は能動的な意志から少し離れて達観しているような風情が窺えます。
それはまるで戦い抜いた、そんな記憶だけをコートに置いてきたようでもあるのでした。