Every Little Thing【愛の謳】

マキシシングル【UNTITLED 4 ballads】の1つ

Every Little Thing【愛の謳】歌詞の意味を解釈!「愛」を思い出すことで何が変わるの?の画像

ロックチューンやポップな楽曲まで、多様な作品をリリースしてきた邦楽ユニット・Every Little Thing

透明感のあるボーカル・持田香織の声は、どんな楽曲にも合います。

今回は2002年にリリースされたマキシシングル【UNTITLED 4 ballads】の中から1曲をお届け。

そのタイトルは【愛の謳】

優しいバラードで、生きていくことの素晴らしさを教えてくれる楽曲です。

同曲はバラードばかりを集めたベスト「14 message 〜every ballad songs 2〜」にも収録されています。

ぜひ、そちらも素晴らしい曲ばかり集まっていますのでチェックしてみてください。

映画『犬夜叉 鏡の中の夢幻城』挿入歌

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今回ご紹介する【愛の謳】は、2002年に公開された映画『犬夜叉 鏡の中の夢幻城』とタイアップ。

挿入歌として使用されました。

ちなみに同映画主題歌Every Little Thingが担当し、【ゆらゆら】が起用されています。

『犬夜叉』は2000年から2004年までアニメ放送されていた作品。

90年代生まれの方にとっては、とても懐かしく感じる作品なのではないでしょうか。

タイトルにもなっている登場人物の犬夜叉は半妖怪という設定。

そして戦国時代を舞台にしており、日本独特の要素が強いアニメです。

そのため海外のファンも多く、今なお根強い人気を誇っています

映画はコメディ要素もありながらシリアスな展開もあるため、大人が観ても泣けると話題。

【愛の謳】が流れることで更に視聴者の涙を誘ったのです。

親になるということ

【愛の謳】はファンから自分が親になるとより沁みる曲だといわれています。

その理由は、歌詞にまるで母親が子供に語りかけているような言葉が綴られているからです。

誰にとっても愛おしい我が子。

これからこの世界で生きていく子供に、母親はどんなことを伝えたいのでしょうか。

注目してみましょう。

生まれる前に受けた愛情

ねぇ この耳を押しあてて聞こえた命のざわめき
そう 覚えてる 暖かな鼓動に包まれてたこと

出典: 愛の謳/作詞:持田香織 作曲:多胡邦夫

ここでは、子供がお腹の中にいる時の様子が表現されています。

まだ実際には対面していない子供。

それでもお腹を子供が時々蹴ったり、耳をおしあてると子供の鼓動が聞こえたりします。

それだけで「あぁ生きてるんだな」と愛おしく感じるもの。

親になるということが実感できる瞬間です。

そして自分自身もまた、そうやって親から愛されていたことを感じるのではないでしょうか。

誰かが新しい命を産み、誕生した命がいつかまた新しい命を産む…。

普段は気づかなくても、そうやって命が巡っていることは奇跡なのです。

悪意に呑み込まれないように

誰かの声も 誰かの傷も 聞こえないフリをする
そんな醜いカオに騙されないで
今スグに 愛に生きて

出典: 愛の謳/作詞:持田香織 作曲:多胡邦夫

自分の子供が無事に産まれることは、とても幸せな出来事。

しかし、同時に不安もたくさんあります。

誰の人生にも振り返れば、信じられないような悪意に晒される瞬間があったのではないでしょうか。

傷つき傷つけられ絶望し、何も信じられなくなる瞬間も…。

愛おしい我が子もきっとそんな体験をする時がくるでしょう。

ずっと幸せな気持ちで過ごしてほしいけれど、悲しいこともまた避けられません。

それでも悪意に負けないで、愛を信じてほしい

そんな母親の気持ちがここでは描かれています。

目に映るもの

この世に生まれて
あなたの目に
何を映して
今 この地に力を
野に花を
心に愛を...

出典: 愛の謳/作詞:持田香織 作曲:多胡邦夫

この子は人生の中でどんな世界を見て、どんなことに興味を持つのだろう…。

生まれた子供を見ると、様々なことを想像します。

この子が生きていく世界が愛に溢れた場所でありますように

サビにはそんな切実な願いが込められています。

そして、自分自身も愛情を子供に与えていきたいという決意にも感じられるのではないでしょうか。

持田香織の歌声が、そんな願いと決意と共に優しく胸に響きます。

傷ついた時に思い出すべきもの