過去の時間を追想!手紙みたいな告白ソング
数あるK-POPのボーイズグループの中でもINFINITE(インフィニット・略称インピニ)が好き!
そんなINFINITEのペン(ファン)=INSPIRIT(インスピリット・略称スピ)の皆さんは…。
様々な想いを積み重ねてきたことでしょう。
そこでスピの皆さんはもちろん、K-POPをよく知らない人にもおすすめの曲が「CLOCK ~Japanese Ver.~」。
誰しも日々の時間を誰かと一緒に過ごすもの。ひとりの時も誰かのことを考えたり…。
振り返ると過去には様々な出来事があり、その都度いろいろな感情が沸き起こったはずです。
そこには何か意味があったのではないでしょうか。
こうした共に過ごした時間にまつわる想いを手紙みたいにまとめてくれたのが「CLOCK」という告白ソングです。
身近な恋人やパートナー、遠く離れた人、片想いの相手。
あるいはリアコ(リアルに恋している)中のアイドル、大好きなアーティスト、そしてインピニ。
誰かを想う人すべての心を温めてくれること間違いなし!
さらにインピニのこれまでの歴史やこれからの活動を重ね合わせると涙が止まりません。
<過去・現在・未来>という時間の流れが<永遠>に昇華する瞬間を「CLOCK」のMVで見てみましょう。
レトロ調なMVの意味
「CLOCK ~Japanese Ver.~」のMVは全体的にレトロで大人っぽい雰囲気に仕上がっています。
MVをチェック!
タイトルの「CLOCK」は<時計>という意味ですが、MVに登場する象徴的なアイテムは<電話>。
しかもレトロな黒電話風なので、現在ではない<過去>が想起されます。
まずイントロのサウンド面では電話の呼び出し音、雷の音、アナログ時計の秒針音。
そしてビデオテープらしき停止・巻き戻し・再生音が印象的。
映像面でも「この予告編は映画協会の承認済。年齢制限なし」といったクレジットから始まり…。
停止音と同時にモノクロシーンがカットアウト。
「CLOCK」のタイトルが流れたあとカラー映像になります。
MVそのものが予告編
つまり「CLOCK」のMVは予告編。
MVの中で「その予告編を巻き戻して見る」というメタ構造になっているわけですね。
使われているのはメタフィクション(フィクションの中のフィクション)という手法。
そのおかげで過去の記憶がクローズアップ。
レトロな雰囲気でありながら思い出や記憶は鮮やかによみがえるという効果が生まれています。
大人っぽい雰囲気は楽曲の世界観を表現
MVがレトロ調なのは過去の時間や記憶がテーマの曲だから…ということがわかってきました。
では全体的に大人っぽい印象を受けるのはなぜなのでしょうか。
永遠の愛を穏やかに
大人っぽく感じる理由は、まず曲そのものがミドルテンポの落ち着いた告白ソングになっているからでしょう。
ラップパートもありますが、しっとり歌い上げるボーカルとの落差はなく、どちらも優しく穏やかなトーンです。
「別れてもすれ違っても一緒に過ごした時間を忘れない。君だけを愛している」という告白。
失った切なさというより「今も記憶とともに一緒にいる」という永遠の愛が感じられます。
こうした楽曲の世界観を表現するために、MVも大人っぽい雰囲気に仕上がっているのでしょう。
温かい愛情こそ大人の証
インピニならではの一糸乱れぬダンス「刀群舞(カルグンム)」が封印された、穏やかな告白ソング「CLOCK」。
このMVの舞台となっているのはレトロな電話のある部屋。
冒頭でクローズアップされるのは黒い電話ひとつ。
ところが実はたくさんの電話があり、いっせいに鳴り出す瞬間には驚かされます。
その電話をかけてきた相手はいったい誰なのでしょうか。
予告編を巻き戻すというメタ構造からすると…。
カラー映像の部分は思い出=過去の記憶が詰まった部屋と解釈できるかもしれません。
現在から過去へのアクセス。
鮮やかによみがえる思い出。
インピニの活動を振り返り、離れてもすれ違っても変わらない絆を確かめ、先に進もうとしているかのようです。
子どもっぽく悲しみにとらわれて泣きわめくのではなく、大人っぽく温かい愛情で心を満たしているということ。
メンバーたちの衣装もスーツとセーターの2パターンがあり、どちらもシックで上品な大人っぽさが特徴的です。