さぁ Radio 響けクールな音で 憂鬱なノイズすらイレース
上手くいかない苛立ちも泡んなって消える
So great day 軽快な鼻歌で 単色な日々をメイクアップ
ハイになるサウンド 明日へのエネルギー
Yes!

出典: [Hz]/作詞・作曲:大橋卓弥・常田真太郎

日常生活で自分の思い通りにいかないことなんてざらにある。

我慢しなければいけないことだってあることは、頭では十分にわかっている。

だからこそ、そんなむしゃくしゃした苛立ちも、誰にぶつけることもできない怒りも主人公はこのラジオによって浄化しているのでしょう。

同じことの繰り返しで、なんの刺激もない毎日だからこそ、このラジオがそんな生活を彩ってくれていることがわかります。

楽曲でもこの歌詞の部分では、どこかダンスを踊り、スキップをしながら町を歩き回りたくなるような気分にさせてくれます。

どんな嫌なことがあって音にはこんな力があり、沈んだ気持ちもリセットして、また明日からの日常との闘いへのエネルギーを蓄えさせてくれます。

「あんなことがあったけど、まあいいか」

そんなどこか気持ちをポジティブな方向に開きなおさせてくれます。

憂鬱すらイレースしてしまうサウンド

ネガティブなんて吹き飛ばせ

振れ幅でもって伝えてAmplitude
そんな遠くに行っちゃ届かんよFrequency
鼓膜を震わす心地よい言葉 身体を駆け巡っていく
Pops Rock Fusion Jazz R&BにCountry 流れ出すその瞬間に心躍る

出典: [Hz]/作詞・作曲:大橋卓弥・常田真太郎

AmplitudeにFrequency。どちらもこの曲名である、「Hz(ヘルツ)」に関連する言葉。

Amplitudeとは「振れ幅」Frequencyとは「周波数」を意味しています。

ここでのAmplitudeとは、感情の振れ幅、つまり喜怒哀楽のようなものだと考えられます。

そして、Frequencyとは主人公にとって心地いい音のことではないでしょうか?

振れ幅がないとつまらない。しっかりと合わせた音だからこそ感情が揺さぶられるのでしょう。

ややマニアックな単語を使いながら、しっかりと言葉遊びを忘れない大人の遊び心を感じさせる歌詞ですね!

ラジオはチャンネルをしっかり合わせなければ、耳を塞ぎたくなるようなけたたましいノイズしか聞こえてこないものです。

しかしひとたびノイズが消え、綺麗な音が聞こえるようになったのなら、そこから先は夢の世界

ジャンルを問わない様々な音楽達が、主人公を楽しませてくれるのです。

ラジオの中の非日常

ラジオの中はライブハウス

Oh DJ!バッチリなナイスなチョイスで誰かの孤独すらイレース
溜め込んじゃってるストレスも煙になって消える

出典: [Hz]/作詞・作曲:大橋卓弥・常田真太郎

「さぁ!DJ!やっちゃって!」

このサビの部分では、いつもは決して叫ばない、心の中でしか叫ぶことができない。

そんな主人公の本当の声を、DJの繰り出す音楽に委ねている様子が読み取れます。

その音にこれまでの吐き出す場所を知らず、捨てることができないまま抱え込んできてしまったストレスという荷物。

それをようやく音楽に乗せて放り投げることができる喜びと叫びがまんべんなく感じ取ることができます。

どんなストレスも、どんな寂しさも、どんな孤独や不安だって、いつも消し去ってくれたのはこのラジオから流れてくる音楽だったのではないでしょうか?

決して外に出ることの出なかった想いや声、叫び。

出せなかったからこそ共感できるものが、このラジオから出ていた見えないヘルツの中に隠れていたのではないでしょうか

すべての殻を脱ぎ去って

ベールを脱いだ姿

さぁ Radio 響けクールな音で 邪魔するノイズはオールイレース
口を着くようなヨワネなんかボリューム絞ってしまえ!
そんくらいで feel so good!自分だけのチューニング見つけてワンアップ
拳をギュッと固く握って yes!

出典: [Hz]/作詞・作曲:大橋卓弥・常田真太郎

一見クールに見えて、内側はほとばしるくらいアツい。

何かをすれば様々な汚い声や醜いものが目に移り込んで来てしまいます。

主人公はそんなものを見るたびに対抗でいなくなり、それに押しつぶされていきどんどんネガティブな方向にいっていたのでしょう。

けれど、もうそんな弱気な自分にはならない!そんな声はラジオの音でかき消してしまえ!

 「そのくらいの自分の方がちょうどいいかも知れない」

偽りのない、自分の中の音を広い上げていくことで、だんだんと自分がどうあるべきかを見つけ出したのではないでしょうか?

はじめはいろいろな音をひたすら聞いているだけでも、だんだんと自分にあった、自分の好きな、自分だけの音を見つけることができていくのでしょう。

その時が、また新しい自分に出会える時なんだ!早く自分のオリジナルを見つけよう。

どうしても流されやすく、誰かの意見に左右されやすい今の時代だからこそ、自分だけの何かを大事にしたい。

拳をあげて、迷わずに進み続けたい。

そんな決意を感じされる、最後のフレーズとなっています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

Aimerのアップテンポで軽快なサウンドのこの楽曲

気分が沈みがちな日や、逆に何かスキップしたくなるようないいことがあった日などに是非聞いてほしい曲となっています。

彼女の声だからこそ生きるサウンドであり、スキマスイッチの手によってより素晴らしいものに仕上がっています。

彼女からはどこかミステリアスでながら、実はとても陽気で明るい雰囲気を感じ取れるため、より彼女の魅力に気づけたのではないのでしょうか。

この曲で、彼女の不思議な魅力を感じ取れた方にこんな楽曲をおススメします。

Aimerの背中を押してくれる応援ソング