アルバム「LAST」収録曲
「君のまま」は、UVERworldの5枚目のアルバム「LAST」に収録されたバラードです。
シングル発売はされていませんが、音楽配信サービスでダウンロードできます。
Wikipediaによると、「君のまま」にはTAKUYA∞にまつわるこんなエピソードがあります。
原因は何だったんでしょうか?
「君のまま」は5thスタジオ・アルバム『AwakEVE』に収録される予定だったが、TAKUYA∞がマネージャーと喧嘩をして、それが原因で歌詞が書けなくなってしまった為に、今回新たに書き直した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/LAST
アルバム「LAST」がリリースされた2010年は、UVERworldが初の東京ドーム単独ライブをした年です。
また、2008年から2010年にかけてデビュー前の目標だった日本武道館ライブを3年連続公演した年でもあります。
学園祭やライブハウス、ホールのステージからビッグステージへと飛躍したころですね。
彼らは、デビュー当時「武道館でライブできるようになりたい」と語っていました。
その夢が現実になった丁度そのころに作られた曲です。
この「君のまま」は、武道館やドームで歌われたことがあるのでしょうか?
疾走し盛り上がるロックナンバーもいいですが、こういうバラードも生で聴いてみたいですね。
旅立つ恋人への想いを綴った歌詞
遠距離恋愛の始まりなのか?それとも…
この歌詞は、彼女が遠くに離れて行く寂しさと、離れていても変わらない彼女への想いを歌っています。
遠くに離れる恋人達の話なので、遠距離恋愛の始まりの歌にも見えます。
でも、彼女が夢の実現のために旅立つこと。
そして彼女を見送る彼の言葉から考えると、この二人はこれで別れるとも思えます。
さて、どちらなのでしょうか?
それでは、これから歌詞の内容を詳しく見ていきたいと思います。
前に進もうとしている彼女 過去を振り返っている彼
本当に彼女が居なくなってしまう…
このドアを開ければ いつものように
変わらず君がそこに 居てくれてる気がするんだ
随分先の事だと思ってたのに 明日の夕方発(た)つんだね
昨日より大人に見える 君の横顔に 何も言えなくなってしまうよ
出典: 君のまま/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
彼女は、いつもドアの向こうで彼が帰って来るのを待っていたのでしょう。
それが当たり前になっていた彼は、彼女がもうすぐ居なくなるという事実を受入れかねているのです。
彼女との楽しく幸せだった日々を思い出しているのでしょうか。
頭では彼女が望む道を歩ませてあげたいと思っているはずです。
でも、本心は寂しくて会えないのは辛いんです。
そうです、彼はまだ心の整理がついていないのです。
一方彼女は、夢や希望を胸に明日からの新しい人生に想いを馳せています。
彼は彼女に置き去りにされたような寂しさを感じているのでしょうか。
彼女に想いを伝えたいのに…
言葉にならない想い
溢れる想いは 止まらないのに 意気地なしがまた君を傷つけ
頑張って来なって 笑って送るつもりが
ただうつむいたまま 手を握りしめただけ...
出典: 君のまま/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞
新しい人生を歩き始める彼女。
そんな彼女を明るく送り出してあげたい彼。
でも、心に渦巻く溢れる想いを制御できなかったんでしょう。
今までありがとう!
君は君の道を行けばいい。
離れても気持ちは変わらないetc…
言いたいことはたくさんあるはずです。なのに…
言葉にすることさえ、笑顔を見せることさえできず、ただうつむいている彼の姿が目に浮かびます。
言葉にならない彼の気持ちが伝わってきますね。
なんだか、彼がいじらしくさえ思えてきました。