成長して会おう

今はまだ… 小さな花弁だといても
僕らは一人じゃない

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

自分たち1人1人を桜の花びらだと考えると、まだ小さな存在でしかない。

まだまだ若く、今は満足いくような自分ではないのでしょう。

けれど、この学生生活がもたらしてくれた思い出が、彼らを今後さらに強くしてくれるはずです。

出会いと別れが私たちを大きくしてくれます。

いつか大人になって皆が更に成長した時、また会えるのを待ち遠しく思っているのでしょう。

思い出す光景

下駄箱で見つけた恋の実廊下で零した不平不満
屋上で手繰り描いた未来図 どれもこれも僕らの証し

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

下駄箱に隠されたラブレターや、廊下での愚痴の言い合い。

学生の間しか出来ないそんな光景を思い出しながら、そこにあった青春の感触を確認しているのでしょう。

屋上で未来に関して友人と語り合った放課後。

そこには未来への暖かな希望がありました。

新たな場所に旅立っていくことへの不安を、当時を思い出すことで払拭しようとしているのかもしれません。

卒業証書には書いてないけど 人を信じ人を愛して学んだ
泣き 笑い 喜び 怒り
僕らみたいに青く青く晴れ渡る空

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

卒業証書のどこにも書かれていない、彼らが学校で知った大切なこと

彼らは今知っている感情の多くを、学校での経験によって知ることができたと感じているのです。

先生たちは教えてくれない、友人たちとの交流。

短いようで長い時間を同じ教室で共にしたからこそ手に入れられた信頼愛情

それが彼らの心を豊かなものに変えていったのです。

新たな出会いを夢見て

未来への期待と不安

教室の窓から桜ノ虹
ゆめのひとひら胸奮わせた
出逢いの為の別れと信じて手を振り返そう
忘れないで

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

降り注ぐ桜を見ながら、これからを夢見て胸を高鳴らせているようです。

ここでは、新たな出会いが待っていることへの期待不安が描かれています。

卒業によって友人たちと別れることへの辛さを払拭するために、未来へと目を向けているのでしょう。

別れがあるからこそ、出会いがある。

そのことを言葉にして、自分自身に言い聞かせているのかもしれません。

成長してまた会おう

いつかまた…大きな花弁を咲かせ
僕らはここで逢おう

出典: 桜ノ雨/作詞:森晴義 作曲:森晴義

まだ若く未熟ではあるけれど大人に成長した時、皆とまた出会いたい。

そのためにも、この別れを乗り越えて、新たな場所へ飛び込む必要があるのです。

また会うときに胸を張って会えるように、精一杯生きていく。

再会を約束し、今後の人生がお互いに輝かしいものとなることを祈っているかのようです。

友人たちの頑張りが、自分の力になっていくであろうということを予感しているのかもしれません。

変わらないでほしいもの