祝祭ってどんな曲?

天気の子の主題歌の1つ

RADWIMPS【祝祭】歌詞の意味を徹底考察!1番目を君に答えさせたのはなぜ?輝く理由を読み解くの画像

本曲は新海誠監督の作品として大きく話題になった2019年公開のアニメ映画「天気の子」の主題歌です。

劇中では悪天候だった空がカラッと晴れたと同時に【祝祭】がBGMとして流れます。

移りゆく天気の如くサビに向かって徐々に明るく展開していく曲構成になっているので、劇中の演出とも非常にマッチしていますね。

feat.三浦透子

【祝祭】の作詞作曲は「RADWIMPS」のボーカル野田洋次郎が担当しています。

しかし、実際に歌っているのは彼ではなくオーディションで選出された「三浦透子」。

三浦透子は歌手ではなく普段は役者をしているのですが、声質の良さを買われ主題歌歌い手として抜擢されました。

彼女の声は非常に透き通っていて、正に私たちの頭上にある空を想起させるような響きを持っています。

【祝祭】は今にも雨が降り出しそうな雰囲気を持つAメロから、一気に晴天を想わせるような開放感のあるサビに移り変わるのが特徴です。

そんな天気の移り変わりを表現した本曲の歌い手として、彼女ほどふさわしい人物は居ないのかも知れませんね。

映画楽曲共に大きな話題を掻っ攫った「天気の子」主題歌【祝祭】。

1番目を君に答えさせたのはなぜなのか?輝く理由とは?歌詞の意味に迫りたいと思います。

心が晴れる

無気力な朝に

聴きたい曲も見つからない
憂鬱な1日の始まりが

出典: 祝祭/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

歌詞の冒頭は主人公の朝の始まりと共に紡がれます。

特に何も変わった事もない、いつも通りの憂鬱な朝。

毎日同じ事の繰り返しに飽き飽きしているのでしょうか。

「つまらないなぁ」という主人公のため息混じりの声が聞こえて来そうな冒頭ですね。

通学途中か通勤途中なのか、音楽を聴きながら移動しているようです。

聴きたい音楽が見つからない事って恐らく誰にでも経験があると思います。

そういう時は決まって何となく憂鬱な気分だったりするものです。

仕方なくイヤホンを外し、歩を進める主人公の姿が目に浮かびます。

晴れ女

君の大げさな「おはよう」で
すべて変わってしまう不思議

出典: 祝祭/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

憂鬱な気分でスタートした主人公の朝でしたが「君」という名のヒロインの登場で一気に様変わりします。

背後から声をかけられたのでしょうか。

ヒロインの声を聞いただけで、主人公の憂鬱は全て吹き飛んでしまったようです。

大袈裟に「おはよう」と声をかけるくらいですから、きっととても元気で明るい女の子なのでしょうね。

そして主人公はヒロインに声をかけられただけで全てが変わってしまう事を不思議に思っています。

憧れの君へ

君の好きなところ

君の言葉はなぜだろう
すべて映画で言うところの
クライマックスの決め台詞の
ように大それていて好き

出典: 祝祭/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

ここからは先ほど主人公がヒロインに対して感じた「不思議」の正体について語られています。

彼女の言葉は「おはよう」だけでなく、他の言葉も全てが大袈裟であるようです。

映画のクライマックスの台詞というと少しキザで、日常生活で使うには少し恥ずかしいようなものが多い印象がありますね。

しかしヒロインが実際にそのようなキザなセリフを好んで使う人物だと考えるのは、少し現実味に欠ける気がします。

ヒロインは本当に映画の中のセリフにありそうな事を口にしている訳ではありません。

おそらく彼女の言葉の全てが主人公の胸の奥深くに届くのでしょう。

素晴らしい映画のラストシーンに胸打たれるように、主人公にとって彼女の存在は大きく特別なものなのです。