1990年代ミュージックのヒットメーカーDEEN
1993年のデビューでリリースしたシングル『このまま君だけを奪い去りたい』からいきなりのミリオンヒットをマークし、幸先の良いスターを切ったバンドでもあります。
その後も『翼を広げて』や『瞳そらさないで』などもヒットソングとなり、一躍日本のトップクラスのアーティストへと進化。
同時に彼らの人気は急激に上昇しており、一つのブームを作ったほど高い知名度を誇っていました。
このためDEENは、1990年代を代表する日本のミュージックシーンをさせたバンドの一つでもあります。
現在はの人気ぶりは落ち着いていますが、活動20周年以上経過した今でも継続して新曲をリリースしています。
DEENの魅力は心地良いテンポのサウンドがベースになっていることや、ボーカル池森秀一の甘い歌声。
そこにストレートな歌詞が加わることで、心に刺さりやすいナンバーが多いことです。
シングル『君さえいれば』
DEENはこれまで46枚のシングルをリリースしていますが、その中の『君さえいれば』は15枚目のシングルで活動中期のナンバー。
同時にデビューから所属していたレコード会社B-Gram RECORDS(ビーグラムレコーズ)からの、最後のシングルナンバーでもあります。
DEENの『君さえいれば』は1998年5月にリリースされており、オリコンチャートでは週間ランキング11位をマークしたヒットソングとしても有名です。
アニメ『中華一番』の主題歌
『君さえいれば』の人気ぶりは歌自体の良さもありますが、タイアップソングとして選ばれたのも一つの要因です。
タイアップはTVアニメで、『中華一番』のオープニングテーマとして抜擢されています。
『中華一番』とは1995年から1999年にかけて、週刊少年マガジンで連載されていた漫画をベースにしたTVアニメ作品。
中華料理を得意とする少年を中心とした作品で、料理対決を主軸にした物語が描かれています。
そこに中国テイストのファンタジー要素も加わり、アニメ作品も漫画同様に大ヒットとなりました。
そんな人気アニメ作品の一端を担ったDEENの『君さえいれば』は、大きな話題曲でもあったのです。
小松未歩のカヴァーで再注目
DEENはの人気ナンバーの一つ『君さえいれば』は、小松未歩の作詞と作曲で完成しています。
小松未歩は、B-Gram RECORDS(ビーグラムレコーズ)所属のアーティストを中心に楽曲を提供していたシンガーソングライター。
自身でもナンバーをリリースすることも多く、アニメ『名探偵コナン』の主題歌『謎』でもおなじみのシンガーです。
小松未歩はDEENの『君さえいれば』以外のナンバーもいくつか手掛けており、『君がいない夏』などが代表的。
そんな彼女が6枚目のアルバム『小松未歩6th~花野~』で『君さえいれば』をセルフカヴァーしており、DEENとはまた違ったテイストの新鮮味のある一曲を披露しています。
『君さえいれば』歌詞を解説
DEENの代表曲の一つに挙げられる、シングル『君さえいれば』。
歌詞にはどんなメッセージが潜んでいるのか、早速読み解いていきましょう。
歌い出し~Aメロ
君さえいれば どんな勝負も勝ち続ける
暗闇を切り裂くように I need your love
出典: http://lyrics.wikia.com/wiki/Deen:%E5%90%9B%E3%81%95%E3%81%88%E3%81%84%E3%82%8C%E3%81%B0
数cmのズレを重ねて 偶然は運命になる
屈託なく笑う声に免じて
四次元の会話も馴れて つい引き込まれてゆく
出典: http://lyrics.wikia.com/wiki/Deen:%E5%90%9B%E3%81%95%E3%81%88%E3%81%84%E3%82%8C%E3%81%B0
歌い出しのフレーズは、サビのメロディーでスタート。
若干スローなテンポで、楽曲を印象付けています。
フレーズの内容は、「君がいれば心強い」と言ったメッセージ。
だからこそ「君が必要なんだ」と語っています。
そして、Aメロでは「偶然が重なることで君に出会えた」と言ったフレーズ。
ここまでのフレーズを読み解くと、女性に一目ぼれした男性の姿をイメージします。