「私じゃなくてもいいんでしょう?でも逆に私でもいいんでしょう?」
しつこい奴等は言うのさ
you liar you liar
出典: だけど僕は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
僕は女性の誘いに即答しなかったのでしょう。わざわざ断らず、無視したのかもしれません。
スルーされたら断られたと理解するのが一般的。ところが引き下がらない女性もいるようです。
私ほどの女性の誘いなら、断る男性はいない……女性の本音はおそらくそんなところでしょう。
ところが反応がないので「まさか断るつもりではないでしょう?」という念押しです。
ただ女性も上から目線ということは自覚しているので、本音を隠して探りを入れたのでしょう。
そこを見抜いた僕はまたしても「あなたは嘘つきだ」と思うわけです。
自信満々の女性とモテ男くんならではの駆け引きかもしれません。
誰でも構わない?
僕の本音…
世間体と歪な投票
可能性の無さに笑える
誰だって構わないよ
出典: だけど僕は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
世間体を気にして上から目線の発言をせず、投票っぽい質問で切り返した女性……ということ。
筋の通らない二択の質問をしてまで、私の誘いに乗りなさいよ!と強引に迫っているわけです。
ところが僕の答えは二択のどちらでもありません。何と「誰でもいい」が本音でした。
う~ん、これは意味深、あるいは深い闇ですね。恋愛経験が豊富、もしくは傷があるということ。
突き詰めると「あなたじゃなきゃダメ」という恋愛感情は思い込みに過ぎないかもしれません。
あるいは「あなたじゃなきゃダメ」と言っていた女性に裏切られた経験があるとか……。
それにしても「誰でもいい」は一般的に問題発言になってしまいそうです。
悪者扱いに傷ついている?
だけど僕はいつも怖くて
だから何か意固地になって
だけど僕は孤独になって
だからちょっと
悪者だって思われる
出典: だけど僕は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
確かに「誰でもいい」なんて言ってしまうと悪者扱いされるでしょう。
ただ、女性から言い寄られることが多い男性だからこそ傷ついているという考え方もできます。
普通に「あなたが好き」という告白ではなく、女性から乾杯に誘うという逆ナンパ。
これは確かに怖いかもしれません。傷つかないための防御策が「誰でもいい」なのでしょう。
むしろ「誰でもいい」のは女性のほう……と考えると僕は悪者ぶっているとも考えられます。
言いたいことがある僕
奴等って誰?
ロウソクの灯が灯るまでに
正解は正解になるのか
問いただす前に
奴等はもういないや
いないや
大体はあんたらのせいだろ?
もう全部終わりにしてくれ
その前に僕の言葉を
どうか聞いてくれないか?
出典: だけど僕は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
僕が「誰でもいい」という理由で誘いに応じると、「私でも良かった」と受け取られてしまいます。
ところが本気で「誰でもいい」と思っていたのは女性のほうなのでしょう。
僕が女性と向き合おうとしたときにはもういない……そんな女性たちに翻弄されてきたようです。
奴等とは逆ナンパをしてくる女性たち。そのせいでこじれた恋愛関係を終わらせたいのでしょう。
ただ僕には言いたいことがあるので「だけど僕は」というタイトルになっていると考えられます。
探すのをやめたとは?
本当の愛を望んでいる?
ひとまずはただ叫んで
後は無責任でさ
言葉の奥を睨んでは
ため息混じりの嘘
言いたい事はわかるけど
わかったらもう終わりさ
探すのをやめた僕から
最後に一言
だけど僕は
出典: だけど僕は/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
ゲスの極み乙女。が活動を休止した諸事情と「だけど僕は」には何の因果関係もありません。
どのような理由があろうと不倫や未成年の飲酒はダメです。ただ、悪者にも感情はあります。
悪者扱いされがちな僕に寄り添ってみると「探すのをやめた」ところがポイントになるでしょう。
恋に疲れて、長く育むような愛を探すことをやめてしまった……と解釈できそうです。
だけど僕は、心の底では本当の愛を見つけたいと思っているのではないでしょうか。
そう考えると涙があふれます。