【サザンオールスターズ/壮年JUMP】三ツ矢サイダーのCM曲は「海のOh, Yeah!!」収録曲の画像

サザンオールスターズがメジャーデビューを果たした1978年、「ザ・ベストテン」という歌番組が1月からスタートしました。

TBS系列局で1989年の9月まで放送され、当時の人気は凄まじいものでした。

生放送で、その時流行している邦楽を10曲、10位から順番に発表していくという形式。

レコード売り上げなどをポイント制にして順位を決めていました。

中でも注目なのは、ハガキによるリクエストです。

これがかなりのポイントを占めるので、ファンは好きな歌手をリクエストするハガキをせっせと送ったものでした。

サザンオールスターズデビュー曲「勝手にシンドバッド」も徐々に人気が出て、ついに11月ベスト10入りしました。

キラキラのアイドル達

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サザンオールスターズロックバンドですが、当時はアイドル黄金時代

テレビでしか観られなかったアイドルを間近にして、さぞや緊張したことでしょう。

ちなみに、第1回放送の1位はピンクレディーの「UFO」

最近惜しくも亡くなられた、西城秀樹さんも7位に入っています。

「壮年JUMP」を作詞作曲した桑田佳祐は、そんな時代を彩ったアイドル達へ向けて、敬意を表したのでした。

憧れに感謝

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あの頃のアイドルへ

「壮年JUMP」の歌詞を順番に見ていきましょう。

始まりのバックは穏やかなメロディーのキーボードマラカスの音が優しく響く静かなイメージです。

ステージが始まる前の感じがします。

色んな歌 ありがとう ステージで
君が踊る虹色のスポットライト
可憐な花 汚れなきイメージよ
夢ん中でキスしてロンリー・ナイト

待ちわびた瞬間(とき)は今
目の前に神が降りた
今、僕は生きている
命の限り声あげて

出典: 壮年JUMP/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

当時のアイドルは、雲の上の人というイメージでした。

その憧れの想いがうまく表現された歌詞です。

憧れのアイドルがステージに現れ、精一杯応援するファンの様子も描かれています。

心ウキウキのリズム

誰にだって胸トキメキのアイドル
アイドル(アイドル)
恋は波の上
周りはみんな君に夢中のライバル
ライバル(ライバル)
僕はメロメロ

出典: 壮年JUMP/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

曲は一転して、夏のポップでリズミカルなサビの部分へ

周りはライバルだらけだと歌っていますね。

ファンもライバルがいっぱい、そして、アイドルにもライバルがたくさんという意味かもしれません。

音楽は色褪せない

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遠ざかる憧れ

旅立ちの日 さよなら ステージよ
青春の陽は燃え尽きたんだな
こんなにお別れが辛いとは
僕はひとりで歩くのさ

切なさは海の色
ため息が出ちゃうほど
君去りし夏は今
人の温もりさえもなく

出典: 壮年JUMP/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

伝説のアイドル達が引退していく様子でしょうか。

自分の青春を注いだアイドルが引退することで、自分の青春も去っていった気分になっています。

芸能界(ショービジネス)の一寸先はジャングル
ジャングル(ジャングル)
虎や狼が
ブルーになって悲しい時は
シュワーっとサイダー(サイダー)
闘魂の炎(ひ)が燃え上がる

色んな歌 ありがとう ステージで
あの素晴らしい日々は帰らず
夢とロマンのスーパー・ヒーローは
未来のドアを開け去ってった

出典: 壮年JUMP/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐