WHITE ASHは意味のない英語詞の曲ばかりではない!
WHITE ASHと言うと、シーンに登場した際についた「意味のない英語を歌っているバンド」というイメージがどうしても強いですね。
活動も後期に差し掛かるにつれて日本語詞も、きちんと意味のある英語詞も歌われるようになっていったというのは、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
ボーカル、ギターののび太が意味がわからなくても伝わる音楽の力を表現したい、といった話をしていたこともありました。
そこから考えれば、こういった路線変更はそれまでの楽曲を支持していたファンとしては賛否両論があるような印象も受けます。
WHITE ASHが言葉の意味を手に入れたら鬼に金棒!?
しかし楽曲を聴いてもらえば、賛否の否の字はすぐに消えてしまうこともわかるでしょう。
そう、言葉の意味を持たずして表現してきた彼らが言葉の意味を持てば、もはや鬼に金棒なのです。
とは言っても昔の曲が後期にリリースされたものに劣るわけでもありません。
言ってしまえば歌モノと、歌の入っていないインストゥルメンタルの違いのようなもの。
歌モノの方がもちろんポピュラーではあっても、インストゥルメンタルが劣っているとは言えないですよね。
日本語詞で描かれた1曲「Hopes Bright」を紹介
そして今回紹介するのは2014年9月10日にリリースされた6thシングル「Hopes Bright」。
後期と言ってもデビューした2013年の翌年の作品です。
それもそのはず、彼らは2017年には解散してしまったバンド。
前期後期で分けるにしても経歴が短いのです。
初回限定盤はスコア付。
『学校法人モード学園』CMソング。PVには、アイドルグループである乙女新党の緒方真優が出演している。
オリコン初登場26位
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/WHITE_ASH
そう、CMタイアップにもなって注目を集めた楽曲でもあるんです。
CMで流れた際なんかは、日本語詞なので逆に彼らが歌っているということに気付かなかったなんて人も居るのではないでしょうか。
アニメのタイアップはこれまでもありましたが、CMとなるとさらに多くの人の耳に留まる印象。
日本語詞になっていることもそれと関係があるのかもしれませんね。
MVも今回はおふざけなしの大真面目
MVに関しても今までは黄色いシャツがトレードマークののび太ファッションで登場したりとおふざけ要素が入っていましたが、今回は大真面目です。
暗がりの中演奏するメンバーはどこかモノクロのような雰囲気も漂っていてクール。
出演している乙女新党の緒方真優もすごく綺麗です。
冒頭では横たわり眠ったように目を閉じていて、そこから目を見開き、最後には一筋の涙を流す。
自ら動き出したことで、何か大切なことに気付いたようなそんな印象を受けます。
「Hopes Bright」は希望、輝かしいなどを表すタイトル。
彼女が気付いた大切なことは、まさしくそんな輝かしい希望を湛えるものだったのでしょうね。
日本語詞になってもやはり彼らの強みが活きている!
冒頭から絶妙に跳ねるビートの中、ルーズなフィーリングで聴かせる荒くたいギターがたまらないですね。
ヒリヒリとスリリングな音像は健在。
イントロでもうすでに聴く人を魅了してしまうそれは、言葉を持たずして楽曲を演奏してきた彼らの強みが表れています。
歌が始まってからの部分ももちろん文句なしにカッコイイ。
浮遊感たっぷりのメロ部分から、サビの「目を覚まして」で一気になだれ込む感じには鳥肌の立つ感覚を覚えます。
この曲を持って一体彼らがどんな歌詞を描くのか、どんなメッセージを発するのかいよいよ気になってくるところですね。
ここから歌詞の内容を読み解いていくこととしましょう!
素晴らしい世界へ共に行こうと問いかける
インスピレーションが溢れて止まらない主人公
脳天くらうようなヒットが
所狭しと 右往左往 in my head
どこの誰もが羨む 輝かしいほどの
素晴らしき世界を共に
出典: Hopes Bright/作詞:WHITE ASH 作曲:WHITE ASH