大滝詠一の永遠の神曲!「恋するカレン」
ずっと残るマスタピース!!(傑作)
大滝詠一をご存知でしょうか。若い方にはあまり知られていないと思います。昭和のポップ職人とも言うべき音楽家です。
その名曲の数々は色あせることなく、最近でもテレビCMなどに使われています。何十年もの前の曲なのに、今も使われるってすごいことじゃないですか。
普通なら時代の移り変りとともに曲が古臭く聞こえてしまうものです。
しかし、大滝詠一の作る曲は違います。いつの時代にもマッチする正真正銘のポップソング。それだけ天才的な能力のミュージシャンなんですね。
今回は大滝詠一の曲の中でも「恋するカレン」を取り上げてみたいと思います。
残念ながら大滝詠一は65歳という若さで2013年12月30日に亡くなってしまいました。もう名曲が生み出されないと思うと非常に残念です…。
「恋するカレン」ってどんな曲なの?
「恋するカレン」は1981年に発売されたシングル曲。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3
40年近く前の曲ですが、全然時代を感じさせません。全然年を取らない女優さんみたいですよね。
多重録音で楽器がたくさん重ねられています。しかし、全然、重苦しさはなくむしろ音はすっきりしているので素晴らしいアレンジですね。
コーラスも何重にも重ねられていますが、自然に聞こえるので重なっているのにあまり気づきません。これも天才の仕事ですね。
特徴的な大滝詠一の声がキャッチーな曲をより盛り上げます。透明感があるのに匿名性もある声。一発で大滝詠一と分かるスイートな素晴らしい声です。
3分21秒という短い時間ですが、構成が素晴らしいのでポップソングのお手本のような曲です。多くのミュージシャンがこの曲に影響を受けました。
サウンドプロダクション・歌詞・ボーカル・アレンジ・メロディーのキャッチーさと全ての要素が完璧な曲です。何回でも聴きたくなる曲ですよ!
是非要チェック♪
「恋するカレン」の自己評価が60点の理由とは?
なぜ60点???
なぜこんな名曲が大滝詠一にとっては60点なんでしょうか。素人評価なら120点満点ですよね!
実は正確には「恋するカレン」の「ボーカルが60点」なんです。というのも、先にバックトラックができたのですが、これが想像以上の素晴らしいできだったそうです。
あの天才大滝詠一をして、それだけ素晴らしいバックトラックができのなら素人が聞いたら神曲に違いありませんね。
バックトラックが完成したら最後は歌い入れです。ボーカルの録音ですね。ここで何度も歌入れしても納得のいくボーカルトラックが録音できなかったそうです。
もともと凝り性の大滝詠一ですから、何日かけても良いボーカルが録れない…。焦ったでしょうね。
そうして、20点・30点・40点・50点などのいくつものボーカルトラックがたまっていきました。
やっと、録音できたのが「60点のボーカルトラック」だったそうです。そしてこの60点が「恋するカレン」に採用されたというわけです。
60点でこのボーカルだとしたら100点のボーカルはどうなってしまうのでしょうか???100点のボーカルをぜひとも聞いてみたいです!!!
凡人には理解できない天才の頭の中を覗いた気がしました。天才が求めるレベルって半端ないですね…。
CMに使われた大滝詠一の曲をチェック!
CM曲にピッタリ!
大滝詠一の曲は数多くのCM曲に使用されています。ちょっと聴けば「知ってる!!」という曲が多いでしょう。あの甘い声と甘いメロディーがCM曲にはピッタリです。
企業側としても商品をすぐに覚えてもらえるので、CM曲として利用する価値が非常に高いのですね♪
次から次へとキャッチーなメロディーに身を任せるのもいいですよ!このYouTubeでは過去のCM曲をチェックできますのでぜひどうぞ♪
大滝詠一のライブ音源をチェック!
ライブ音源もいい!!
このYouTubeで見ることができる「恋するカレン」のライブ音源もいいですよ!
録音状態がよくないのでノイズが混じっていますが、「恋するカレン」の魅力はしっかりと分かります。
昔の音源なので当時の大滝詠一に想いを馳せて聴くのもいいでしょうね。スタジオ盤とどう違うのかも比べると、アレンジの変化を楽しめます♪
ライブでも演奏力が高かったのがよく分かる音源ですよ。