失くした何かの埋め合わせを
探してばかりいるけど
そうじゃなく
喪失 も 正解 と言えるような
逆転劇を期待してる
そして それは決して 不可能じゃない
途絶えた 足跡も 旅路 と呼べ
出典: https://twitter.com/bunsuto_words/status/853926933746155522
悲しみの果てと呼べるようなどうしようもないくらい悲しいことが起こった後、こんなに辛いことがあったのだから、帳消しにするくらい良いことがないとおかしい、報われないと嘘だと思っても、そう都合よくいかないこともあります。
だからこそ、そんな絶望した出来事も、帳消しにはできなくても、その悲劇のおかげでと言えるくらいの「逆転劇」を起こすのは不可能ではないという歌詞です。
「途絶えた足跡」も「旅路」、つまり、人生の中で死んだように生きているような時期があったとしても、そんな時期ですら人生だと認めること、それが、自分の命を生きていることを認めることだと言っています。
自分の生きてきた時間を思い返して、もしかしたら消したいと思う時期もあったかもしれません。
しかし、そんな時期すら自分として認めてあげることが新たな一歩になるということ。
考えれば考えるほど深い歌詞ですね。
喪失も、悲しみも、生きてきた過程こそが「今の僕」
心を失くすのに値したその喪失は
喜びと悲しみは引き換えじゃなかったはずだ
道すがら何があった?
その答えこそ今の僕で
希望なんていとも容易く投げ捨てる事はできる
心さえなかったなら
光と陰
出典: https://twitter.com/k0tonoha/status/831931601734901760
「心を失くすのに値したその喪失」をし、その分を取り返せることなんて無かった。
そして、「悲しみ」があったから代わりにその悲しみの分の「喜び」を得られることなんて無かった。
しかし、それでも、そんな喪失や悲しみに嘆き苦しんで、それでも生きようとした「道すがら」にあったことこそ、「今の僕」だという歌詞。 「心さえなかったら」悲しみもありませんが、希望さえも捨ててしまうことでしょう。
そして、「光と陰」が共存して、この世界があるのだから、人生の中には悲しみがあるからこそ、希望があり何かを帳消しにすることはできないと言っているのです。
最初から「命にふさわしい」ものなんてなく、「命にふさわしい」過程を辿る旅路こそが「命にふさわしい」ということですね。
おわりに
amazarashiの「命にふさわしい」は、MVも含め、「命」とは何か、人間らしさとは何かと考えさせられる楽曲でした。
そして、MVのショッキングな映像からは想像できませんが、詳しく解釈すると、前向きな歌詞でもありましたね。
今回は文字数の問題で取り上げられなかった歌詞もありましたが、ぜひ歌詞の意味を考えながら聴きたい一曲です。
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