ついにメジャーデビュー!代表曲「されど奇術師は賽を振る」に迫る
2018年9月12日、嘘とカメレオンが1stフルアルバム「ヲトシアナ」をリリース。
いよいよ満を持してのメジャーデビューとなります!
今回のリリース、どうやら一筋縄ではいかなかったようです。
というのも、今作は本当なら6月に発売を予定されていました。
しかし3月にメンバーが交通事故に遭ってしまい、その兼ね合いで延期を余儀なくされることに。
デビューを目前にしてちょっぴり幸先の悪い話ですね。
しかしこのことも作品に彩りを加える結果になったと、バンドは前向きに捉えている様子。
リリースが延期されたことの悔しさが作品の質をさらに押し上げているのではないでしょうか。
代表曲も収録
今回発売される「ヲトシアナ」はメジャーデビューを飾るにまさに相応しいもの!
アニメ「SNSポリス」のオープニング曲となった「モームはアトリエにて」。
ドラマ「極道めし」の主題歌「JOHN DOE」とタイアップが並ぶラインナップ。
さらにはインディーズ時代から愛される「N氏について」「されど奇術師は賽を振る」も収録されています。
今回はこの中からバンドの代表曲「されど奇術師は賽を振る」を紹介。
嘘とカメレオンというバンドの魅力をこの曲からお伝えしていきます!
ミニアルバム「予想は嘘よ」にも収録!バンドを押し上げた1曲
2014年に結成され、下北沢を中心に活動していた嘘とカメレオン。
転換期となったのは2016年12月のことでした。
このときYoutubeにアップした「されど奇術師は賽を振る」が見事にヒット。
バンドの知名度を一気に押し上げることになりました。
気になる再生数は2018年8月現在で360万回にまで至っています。
Youtubeからその人気を伸ばしたということは時代を感じさせる内容ですね。
しかしこれもバンドの地道な積み上げがあったからではないでしょうか。
楽曲の良さだけでのし上がるのは難しいもの。
すでに彼女たちの良さを知る人がいたからこそのヒットなのでしょうね。
ミニアルバムはオリコンインディーズ5位に
「されど奇術師は賽を振る」は2017年9月にリリースされたミニアルバム「予想は嘘よ」にも収録。
Youtubeでの人気も相まってこの作品はオリコンインディーズチャート週間5位に!
バンドにとって初のCDリリースでしたが、これが大きな足掛かりとなりました。
先にネット上で楽曲が知られているということは重要なのですね。
「されど奇術師は賽を振る」の楽曲の魅力を語る
最後まで耳の離せない展開
なだれ込むような轟音を経て、裏打ちの軽快なリズムパターンに絡む怪しげなギターフレーズ。
イントロからバンドの色を全開に、聴き手を惹き付けます。
Aメロに入ると、荒くたく歪んだベースの音に乗せて弾むように歌い出すヴォーカル、チャム。
Bメロではどこかコミカルなキメを連発し、サビへと誘います。
疾走感のある演奏、ガムシャラなフィーリングのメロディと、サビで聴かせるそれはまさに爽快。
もちろん2番以降も耳の離せない展開となっています。
特に後半のたたみ掛けるようなバンドアレンジは圧巻ですよ!
和の趣
この曲が他と一線を画す理由は、所々感じさせる和の趣ではないでしょうか。
現代的なギターロックのサウンドに、あからさまに現れる和の要素。
それはメロディやリズムアプローチによるものもありますが、鍵を握るのはヴォーカルのチャムではないでしょうか。
彼女の凛とした雰囲気と、遊びを感じさせる歌い回しがなんとも日本っぽさを持っているんです。
例えるなら紙風船で遊ぶ少女のような、昔ながらの日本の光景とでもいいましょうか。
不思議ですが、彼女の声はそういったものを彷彿とさせるんです。