僕じゃない

【僕じゃない/angela】エルエルフの心境?!歌詞の意味を解釈!『革命機ヴァルヴレイヴ』ED曲!の画像

2013年4月24日にリリースした、「angela」の6thアルバム「ZERO」に収録されているこの曲「僕じゃない」。

テレビアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」の2話から6話までのエンディングテーマとして起用されました。

この曲は、作中に登場するダブル主人公の「時縞ハルト」と「エルエルフ」の心情を語った曲となっています。また、特に心境を表しているのは「エルエルフ」の方です。

繰り返される「僕じゃない」の言葉とテンポの良いリズムが耳に残る一曲となっています。

また、angelaの歌声と相まって感情がダイレクトに伝わっています。

どういった歌詞なのか、これから解釈していきたいと思います。

革命機ヴァルヴレイヴとは

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革命機ヴァルヴレイヴとは、架空の未来世界を舞台としたSFロボットアニメとなっています。

宇宙で繰り広げられるこの物語の世界情勢は、「ドルシア軍事盟約連邦」「環大西洋合衆国(ARUS)」の2大勢力と、平和で中立の国「ジオール」の三つの国に分かれています。

ジオールの一区画「モジュール77」という都市で暮らす高校生の「時縞ハルト」は平和に暮らしていました。そんな中、突如ドルシア軍がモジュール77に攻撃をしかけました。

その際、時縞ハルトは謎のロボット「ヴァルヴレイヴ」に搭乗してドルシア軍を撃退します。しかし、その代償は大きく時縞ハルトは

「マギウス」という人ならざる存在へとなってしまいました。

そして、ヴァルヴレイヴの力を知った「ARUS」もその力を手に入れようとします。

ここから、ヴァルヴレイヴを操る高校生達とドルシア軍、ARUSとの戦争となっていくのです。

人間ではなくなった主人公の葛藤、熱い展開のロボットバトル、複雑な人間関係や世界情勢が絡み合った濃厚なアニメとなっています。

登場キャラクター「エルエルフ」

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次は、作中にとってもこの曲にとっても重要なもう一人の主人公「エルエルフ」について紹介します。

エルエルフは、モジュール77に攻め込んできたドルシア軍のエージェントでした。つまりは、主人公と対立している立場ですね。

では、何故エルエルフは主人公と呼ばれるのか。

ここで、「マギウス」の力が関係してきます。マギウスというのは、誰かに「嚙みつく」ことでその人物の肉体を乗っ取ることが出来ます

エルエルフは、時縞ハルトに噛みつかれたことによって肉体を奪われてしまったのです。その際、エルエルフの肉体を奪った時縞ハルトはドルシア軍の行動とは逆のことをします。

ドルシア軍にとってはエルエルフにしか見えないので、エルエルフはドルシア軍から裏切り者扱いされてしまいました。

どれだけアピールしても、信用してもらえないエルエルフ。そして、元々エルエルフがドルシアに対して抱いていた思い。

エルエルフは、そういった視点から主人公と同じ立場へとなりました。

歌詞に込められた意味

ここから、エルエルフの心情を語った歌詞に込められた意味の解釈を行っていきます。

エルエルフが誰にも信用されない姿を思い描きながら、読んでみて下さい。

否定したい気持ち。抱いていた想い。

僕じゃない 僕じゃない 僕じゃない
いつか「過ち」を許せるなら
「愛し方」を知る前に「戦い方」を覚えた
不器用な僕の武器は何?
ただ死ぬだけの人生なのに なぜ強くなりたいの?
「想いの丈」は小さい箱に仕舞ったまま
大事に 大事にしてたのに
簡単に踏み壊されてしまった

出典: 僕じゃない/作詞:atsuko 作曲:atsuko&KATSU 編曲:KATSU

ここでは、エルエルフの訴えと元々抱いていた想いが描かれています。

歌詞中に何度も言われる「僕じゃない」の台詞。これは、操られていたエルエルフが、仲間に信用して欲しいことの訴えだと思われます。

人生が始まってから仲間とずっと戦い続けたのに、一気に信用されなくなってしまった時の辛い気持ちが映し出されています。

しかし、ここで「想いの丈」という部分に注目です。

元々、エルエルフは「ドルシアを革命する」という野心を秘めていました。そして、ドルシアから裏切り者扱いをされたので、時縞ハルト達と行動する様になるのです。

友情が壊されてしまったのと想いの丈を出さなくてはならなくなった。

この二つの心情が、ここには描かれています。

信用を取り戻したい

僕じゃない 僕じゃない 僕じゃない
言い訳を探して 傷つく確率は
ゼロじゃない ゼロじゃない ゼロじゃない
いつか「過ち」を許せるなら
いつか「変われると」思えるなら

出典: 僕じゃない/作詞:atsuko 作曲:atsuko&KATSU 編曲:KATSU

エルエルフは、ドルシアを革命したいけど仲間を裏切りたくはないのです。その為、エルエルフの中には信用を取り戻したい気持ちがあります。

ですが、何度言い訳しても信用してもらえる可能性は低いです。むしろ、何も信用されなくてこちらが傷つくことの方が多いでしょう。

それだったら、敵側に付いて自分の野心を叶えることを最優先します。

「変われる」というのは、革命後の仲間との新たな絆ではないでしょうか。

そんな様子をここでは描いているのでしょう。

自由に動くことが出来ない姿

やらなきゃいけない事ばかり 次から次へと押し寄せる
やりたい事は何もできていない
それでも「行かなきゃいけない」と暗黙のルールだけで
「責任」と「僕」をがんじがらめにしたいなら
「逃げたい」それも押し殺して
「心」は閉ざしてしまう方が簡単だ

出典: 僕じゃない/作詞:atsuko 作曲:atsuko&KATSU 編曲:KATSU