歌詞解説はここまでですが、MVにもメッセージ性の強い物が登場していましたね。

ここからは歌詞には語られなかった、MVの内容について少し触れています。

骸骨

MVで最初に彼女は服をまくり上げて自身の骨を見せています。

このことからも、途中で登場する骨は彼女のものと考えるのが自然です。

骸骨は殺した本当の自分を象徴するものでしょう。

骨が出てくるのは大きく分けて二つのシーンです。

1つは最初の骨を拾う場面。

これは自分を殺し始めた「あの夜」を表しています。

2つ目は彼女がドレスを着ている場面。

こちらは本当の自分と偽りの自分の対比として描かれています。

また骨盤部分をみて、本当は「彼女」ではなく「彼」なのではないかという説も出ているようです。

女性にしては骨盤が狭く描かれており、どちらかというと男性よりの骨盤の描き方なのだとか。

華奢に見せるためにあえて骨盤を狭く描いているという考えも捨てきれません。

ただ、もし性別が違っていたらと考えるとまた違った解釈も可能です。

鬼灯

骸骨と並んで、象徴的に描かれているのが鬼灯です。

鬼灯の花言葉は四つの意味あります。

「偽り」「欺瞞」「心の平安」「私を誘ってください」

他にも鬼灯には意味があります。

私たちが鬼灯を日常的に見るのはお盆のときですね。

鬼灯は死者のための花でもあります。

対比するカラーとモノクロ

MV中で演じている彼女は、カラーで派手に描かれています。

対して日常の本当の自分は、モノクロです。

そして鬼灯も同じように二種類あります。

演じている彼女のとき、鬼灯は美しく色鮮やかです。

このときの花言葉は「偽り」「欺瞞」「私を誘ってください」が当てはまるでしょう。

そうなると白黒の鬼灯が意味するのは残った「心の平安」と考えられます。

しかしモノクロの鬼灯が、色鮮やかな彼女と一緒に映っている場面があります。

それが最後の、演じている彼女が崩れていくシーン。

彼女は鮮やかなドレスを纏っていますが、背景は白黒の鬼灯になっています。

本当の自分を打ち明けることで、彼女は最後に「心の平安」を得たのでしょう。

ただ、それは同時に好きな彼を失うことでもあったはずです。

乙女解剖のまとめ

「乙女解剖」はノリのいいリズムとは裏腹に、ディープな内容が描かれていましたね。

最近はSNSで、簡単に他人と繋がれてしまいます。

ネット上で同じ趣味の人と仲良くなる経験は、特に珍しくもないでしょう。

この曲は、何も特別なことを歌っている訳ではありません。

「誰だって」彼女になる可能性があるのです。

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