西野カナ【I】歌詞の意味を独自解釈♪付き合っていても気になる元カノの存在…不安を吹き飛ばす1曲

切なくひたむきな女性たちのこころを描きファンを魅了する西野カナ。

「I」はそんな彼女のデビューシングルです。

彼女自らが作詞を手掛け、命を吹き込んだこの作品にはどんなメッセージが込められているのでしょうか。

今回は西野カナの「I」を独自解説していきます。

ここでご紹介します「I」はどんな曲なのでしょうか。

英語と日本、たくさんの単語で彩られるこの曲の歌詞からは、恋人への狂おしい思いがあふれています。

今、主人公の目の前にいる恋人には彼女の前にも恋人が存在したようです。

そして、その彼女の影がどこか彼にまとわりついている。

それを敏感に感じる現在の恋人である主人公の苦悩が全編を通して描かれています。

歌の出だしから、主人公は彼氏にすがり、質問攻めにしています。

心が通い合っているはずの恋人。

それなのになぜ彼女は片思いをしているかのような言葉をぶつけるのでしょうか。

恋をしていると、その相手とずっと一緒にいたいと思います。

デートの終わりの別れ際にはその思いが特に募るものでしょう。

「帰りたくない」そんなセリフが、夜のバス停や駅ではあまたのカップルの間で交わされています。

主人公もデート帰りでしょうか。

最終のバスの時間を気にしながらも、できることならこのまま彼と一緒にいたいと願っています。

最終のバスを待ちながら「帰りたくない。」「離れたくない。」

そんな言葉を彼に投げかけたときの女性はどんな返事が欲しいのでしょうか。

「僕も帰りたくないよ。」「僕だって離れたくない。」

できることなら彼も自分と同じ気持ちでいて欲しいと思うのではないでしょうか。

この歌の主人公は「わたしのことを、気にかけている？」

と問うています。

このような質問は、自分が思う答えが得られなかったときに出てくるものです。

さっきの質問に思うような答えが返らなかったのか。

もしくは、言葉に重みが感じられなかったのか。

デートの終了時間が近づき余計に彼女の心ははやります。

「帰りたくない」と強く思う主人公。

主人公は彼が自分とは違う思いを持っているのではないかと不安になっています。

彼は私を愛していないの？

主人公は恋人に気持ちの確認をしています。

「四六時中わたしのことを思ってる？」

「わたしがどんなときでもあなたの心を独占している？」

恋をしていたらついつい聞きたくなることです。

他人の心の中はだれにもわかりません。

たとえ口に出して「君が世界でいちばん好きだ。」と言われても本当かどうかはわかりません。

聞いても聞かなくても変わらぬことをなぜ主人公は恋人に尋ねるのでしょうか。

きっと彼の心にはわたし以外のだれかが住んでいる。

恋人の心の内を敏感に感じ取った主人公の精いっぱいの抗議なのではないでしょうか。