THE YELLOW MONKEY【SUCK OF LIFE】歌詞の意味解説!女狐の涙が示すものとはの画像

スプーン一杯分の幸せをわかちあおう

出典: 楽園/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

THE YELLOW MONKEYの「楽園」にはこんなフレーズがあります。

わずかな量でも、他の感情がいらなくなるほど満ち足りるもの。

それを幸せと呼ぶのでしょう。

たったひとさじ、それでも

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また、2019年に行われた彼らのライブツアーのタイトルは「GRATEFUL SPOONFUL」。

直訳すると「感謝のひとさじ」です。

同年にリリースしたアルバム「9999」のタイトルにちなみ、観客の心の"ひとさじ分"を足して次の位にいきたい。

そういった意味が込められていました。

これらが示すように、"スプーン1杯分"はその量と比例せず、とても大きな存在なのです。

紅茶やコーヒーでもスプーン1杯分の砂糖を入れれば、それまでよりも甘くなります。

たったひとさじ分であっても、人生を大きく(そして、甘く)変えるもの。

「僕」にとってそれこそが「君」だ、ということなのでしょう。

だからこそ、嘘を差し出す存在は不要と打ち捨ててほしいのです。

そして「僕」だけに夢中になってほしい

それこそ「僕」が「君」を思う気持ちと同じくらい強く。

そんな強い思いが込められた曲なのですね。

人生のひとさじ、その大きさ

恋愛、とは限らないかも?

この歌詞は一見、恋愛関係を描いているように読めます。

けれど詳しく解釈していると、それだけではないようにも思えてきます。

悪意のある嘘など使わずとも、本気で思い合える関係。

人生における"パートナー"または"マスターピース"のような存在。

それを渇望しているようにも聞こえてくるのです。

恋愛から生涯の伴侶を得る人も多いため、そう解釈してもよいでしょう。

けれどそんな存在は、人によっては恋人や結婚相手とは限りません。

もちろん、異性であるとも。

一生のうちで求めるもの

人間は社会的動物だとアリストテレスは言いました。

天涯孤独だとしても、何らかの形で社会と関わらなければ人は生きていけません。

誰かに強く惹かれること、誰かと共に生きたいと望むことも、それゆえなのでしょう。

しかし一生のうちでそんな存在に出会えるかは人それぞれです。

だからこそ、出会えたその人を逃したくない。

共に過ごす喜びを手にしたい。

そんな思いは誰もが持ち得るのではないでしょうか。

だからこそ「僕」が持つどこか必死な思いに胸を打たれ、いつのまにか共感してしまうのでしょう。

それがこの曲の持つ魅力、年月を超えて人々の胸に響く理由なのかもしれません。

THE YELLOW MONKEYにはこれ以外にも魅力的な曲がたくさんあります。

まずはこのガイドを元に、一枚アルバムを手に取ってみませんか。

2016年1月にバンドメンバーが再結集し、バンドとして新しいスタートをきったTHE YELLOW MONKEY。今回は彼らのおすすめアルバムをランキングで10選、ご紹介します!

また、先ほど紹介した「楽園」の歌詞について、もっと知りたい方はこちらをどうぞ。

THE YELLOW MONKEY絶頂期にリリースされた「楽園」。前向きで元気をくれる大人気なこの楽曲には真逆のテーマが!?歌詞を読み解けば、あなたも「楽園」中毒に。

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