2番に入ると、私の苛立ちはさらに増していきます。

それにも関わらず、あなたは無神経なまま。

あなたが私の言葉を理解できる日は、一生こないのかもしれません。

特別だなんて勘違いしないで

ねぇ、何でそんな側にくるの さも当たり前かのように
ねぇ、何で私があなたに 時間割かなきゃいけないの

最後のその線引きを 自分なら越えられるとでも思うの?

出典: デッドライン/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

自分だけは特別なんて思っているなら、それはあなたの勘違いでしかない。

だからもう私のことは放っておいて。

私からすれば、あなたはただの他人でしかありません。

それがどうして伝わらないのか…。

私もきっと、「いい加減にしてよ」という気持ちなのでしょう。

あなたを特別扱いする気なんて微塵もない。

そのことに早く気づいてほしいからか、1番のときよりも口調が強めになっているような気もしますね。

私のなかに存在するデッドライン。

もしもそれを無理やり越えようとするのなら、私も容赦はしない。

無神経すぎるあなたに対して、私はそろそろ限界を感じている様子です。

自分を救えるのは自分だけ

おめでたいのね それ思い込み
誰にも踏み込ませはしない
ちょっと待って どういうつもり?
勝手に入って来ないで

出典: デッドライン/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

本気でデッドラインを越えられると思っているなら、それはもはや滑稽でしかない。

この傷も痛みも、私だけのもの。

あなたに触れさせたりはしない。

私がここまで頑ななのは、自分を救えるのは自分だけだと分かっているからでしょう。

何も知らない他人が、この傷を癒せるわけがない。

他人に触れさせれば、癒えるどころか余計に悪化するだけ。

何より傷を不用意に触られたら、当然痛みが生じます。

それは心の傷も同じこと。

私はただそっとしておいてほしいだけなのに…。

こちらの訴えをまったく聞こうとしないあなたに、私の怒りがついに爆発してしまいそうです。

悪意だけが人を傷つけるわけではない

あなたの独りよがりな優しさは、私にとって迷惑なものでしかありませんでした。

悪意だけが人を傷つけるわけではない。

良かれと思ってしたことが、逆に相手を追い詰めてしまう。

私の苛立ちが、それを証明しているかのようです。

デッドラインを越えた

傷隠すこの腕を 力ずくで引っぱるのは誰? 触らないで

出典: デッドライン/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

「触らないで」この一言のなかに、これまでの私の怒りがすべて込められているような気がします。

私が傷を隠すのは、強がっているからじゃない。

本当に触れられたくないから、こうして拒絶しているのに…。

あなたはついに私の言葉を理解することなく、デッドラインを越えてしまったようです。

守りたかったのは自分自身

突き放せば「何で?」って顔で
さも裏切られたって顔ね
分からないかな、私たちまだ
何も始まってなんかない

出典: デッドライン/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

拒絶されて被害者面をするあなたに、私は「何も始まってない」と諭します。

あなたが勝手に勘違いしていただけで、私はあなたに対して何も許してなどいなかった。

1人で盛り上がって暴走していたことに、まだ気づかないの?

デッドラインを越えたあなたに、冷たい視線を向けている私の姿が目に浮かびます。

あなたは私を救おうとしていたのかもしれませんが、結果として傷つけるだけに終わってしまいました。

私が守っていたのは自分自身。

それは他人に触れさせないようにすることでしか、守れないものでした。

歌詞のなかで私は「まだ」という言葉を使っています。

この先の未来で、あなたが私の言葉を理解する日は、はたしてくるのでしょうか?

最後に