米津玄師【Pale Blue】

【Pale Blue】は2021年6月16日に発売された米津玄師の11枚目のシングルです。

同CDには他に【ゆめうつつ】、【死神】が収録されています。

【ゆめうつつ】は「NEWS ZERO」のテーマ曲に選ばれています。

通常盤・パズル版・リボン盤と3形態での発売されました。

タイトルのペールブルーカラーのジャケットに浮かぶ女の子は美しくどこか儚げです。

イラストは米津玄師さん自身が描いていることに驚く方も多いのではないでしょうか。

米津さんはハチ名義の時代からジャケットやMV作成等センス溢れるデザインを多く生み出していています。

ドラマ「リコカツ」と【Pale Blue】の歌詞

米津玄師【Pale Blue】歌詞を解釈!エーデルワイスは何を表す?友達にすら戻れない理由を深読みの画像

米津玄師の【Pale Blue】はドラマ「リコカツ」の主題歌として起用されました。

いまや結婚したカップルのうち3組に1組は離婚するといわれている時代です。

少し前まで離婚はマイナスなイメージが付きがちでしたがその風潮もだんだん変わってきています。

「お互いの幸せのため」など“円満離婚”という言葉もあるほど、離婚に対して前向きに捉える方が増えているのです。

そんな同ドラマは「離婚から始まる恋」を描いています。

互いをよく知らないまま結婚し、すぐに離婚という道を選んでしまう2人でした。

しかし離れてからお互いにどうしようもない程に相手のことを好きだということに気付くのです。

【Pale Blue】の歌詞も、手を離してしまった相手への想いが紡がれています。

失ってから始めて自分がどれだけ相手のことを想っていたのかに気付き胸が張り裂けそうになるくらい後悔します。

ドラマとリンクした歌詞に共感せずにはいられないでしょう。

MV

【Pale Blue】のMVは2021年6月4日の22時55分に公開されました。

菅原小春さんが出演する同作は歌詞に込められている想いが深く伝わる表現が細かく散りばめられています。

暗い部屋で後悔を歌う姿から、あなたへの気持ちを歌う部分では光が差し始めるのです。

まるでひとつの映画を観ているような気持ちになれるでしょう。

たとえ終わりを迎えることになったとしても大切にしていた恋があります。

綺麗で切ない歌声に、その恋への感謝と切ない想いが混ざり胸が張り裂けそうになるでしょう。

わたしの想い

ずっと 恋をしていた

出典: Pale Blue/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

わたしの心からの想いが紡がれた歌い出しになります。

この一言でわたしとあなたの恋が一気にフラッシュバックしてくるでしょう。

思い描いていなかった結末

これでさよなら あなたのことが 何よりも大切でした
望み通りの終わりじゃなかった あなたはどうですか

出典: Pale Blue/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

相手に「さよなら」を伝える際に「好きだった」という気持ちを伝える心理は何でしょうか。

わたしはあなたに未練があるということが2行目で綴られています。

好きな相手といえど他人です。一緒にいれば目に余るところがあり合わないと思う部分もあるでしょう。

ただ、それが別れという選択になるとは思っていなかったのではないでしょうか。

切なさがグッと込み上げてくるような気持ちになる歌詞になっています。

出来ればスッキリ別れたかった

友達にすら 戻れないから わたし空を見ていました
最後くらいまた春めくような 綺麗なさよならしましょう

出典: Pale Blue/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

2人は元々“友達”という間柄ではなかったのかもしれません。

きっと出逢ってすぐに何か惹かれ合うものがあったのではないでしょうか。

惹かれ合い少しずつ距離を縮めていき、お互いに恋をしていたのでしょう。

そんな恋から始まった2人では、そこから友達になるというのは難しいのかもしれません。

“空”や“春”から連想できるものは気持ちの良い空気感で、どこかスーッと胸が晴れていく様子です。

透き通った空の様に爽やかで気持ちの良い春の風のように、あなたの前から居なくなりたかった。

わだかまりが残ってしまうような別れ方はしたくないという気持ちが読み取れます。

心に残ってしまっているもの