マキシマム ザ ホルモン【アカギ】を解説!
「闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜」EDテーマ
今回ご紹介するのはマキシマム ザ ホルモンの【アカギ】。
タイトルの通りこの楽曲は「闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜」のエンディング曲となっています。
「賭博黙示録カイジ」や「銀と金」などの数々の人気作品で有名な福本伸行原作の麻雀漫画のアニメ版です。
この楽曲は主人公赤木しげるの登場する第一話から浦部戦終結の第十三話まで物語の最後を飾っています。
まったく麻雀を知らなかった赤木しげるが天性の才能と強運で伝説を創造する「闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜」。
【アカギ】は目まぐるしく変化する局面や心理、そして赤木しげるの放つ鬼気迫る静かな闘志を感じられる一曲です。
麻雀用語にも注目
【アカギ】の世界で繰り広げられるのは麻雀というステージでの常軌を逸したデスマッチ。
その世界を覗く前に麻雀の基本ルールを少しだけ確認しておきましょう。
4人のプレイヤーが136枚あまりの牌を引いて役を揃えることを数回行い、得点を重ねていくゲーム。各プレイヤーは13枚の牌を手牌として対戦相手に見えないようにして目前に配置し、順に山から牌を1枚自摸しては1枚捨てる行為を繰り返す。手牌13枚とアガリ牌1枚を合わせた計14枚を定められた形に揃えることを目指す。最終的に最も多くの得点を保持していた者を勝者とする。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/麻雀
麻雀は基本的に四人のプレイヤーが座席を決め卓(テーブル)につくことからはじまります。
それぞれが東(トン)南(ナン)北(シャー)西(ペー)と呼ばれ東家を親としゲームが進められていくのです。
自分の手が完成形になると「アガり」、つまりそのゲームでの勝利を意味するもの。
ここで紹介した用語はこれからみていく歌詞の中にも散りばめられています。
麻雀に詳しくない方もぜひ注目してみてください。
それでは【アカギ】の歌詞の世界に足を踏み入れていきましょう。
不合理な勝負の世界で
麻雀用語が登場
(ポン! カン! チー! フリテン ツモ)
出典: アカギ/作詞:マキシマムザ亮君 作曲:マキシマムザ亮君
楽曲中にテンポよく登場する掛け声のような部分。
これはすべて麻雀用語で前半のフレーズはゲーム中に行われる「鳴き」の言葉です。
チー:手牌の中に搭子が存在する場合、上家(左側のプレイヤー)の打牌を取得して順子を完成させることができる。
ポン:手牌の中に対子(同種の牌2枚)が存在し、他のプレイヤーがこれと同じ牌を打牌したとき、これら3枚の牌をひとつの刻子とすることができる。
カン:手牌の中に刻子(同種の牌3枚)が存在し、他のプレイヤーがこれと同じ牌(4枚目の牌)を打牌したとき、これら4枚の牌をひとつの槓子とすることができる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/副露
次に続く「フリテン」と「ツモ」の意味もみていきましょう。
通常、フリテンとは自分で自分の和了牌を捨てている状態を指す。より厳密な定義は「テンパイしているが、和了牌が1種類でも自分の捨て牌に含まれている状態」である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/振聴
「フリテン」は自分のアガリ牌が捨て牌にあることを示す言葉です。
この場合、ルールにもよりますがアガるには次に説明する「ツモ」が必要になります。
壁牌(山)の所定の位置から牌を1枚取得することを自摸(ツモ)という。これにより取得した牌を自摸牌(ツモハイ)という。また、自摸を動詞化して自摸る(ツモる)ともいう。自摸によって和了することを自摸和(ツモホー)という。ツモあがり、または略してツモと呼ぶことが多い。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/摸打
一般的に「フリテン」になった場合、自分でアガリ牌を「ツモ」らなければいけません。
通常時でも「ツモ」は自分の手に牌を引き入れる重要な行為となるのです。
麻雀には一定の合理性と確率が存在します。
その中にはツキや引きなど不合理と呼ばれる要素もあるでしょう。
運や流れも重要になってくるのです。
これはギャンブル全般に共通することでもあります。
勝負の世界では理不尽とも思える勝ち負けも当然といえるでしょう。