少女時代【The Boys (JAPANESE ver.)】歌詞の意味を解釈!「九人十色」とは?の画像

君はただ一人 新たな history
創ればいいんじゃない?
迫る気持ちに 撃ち抜く鼓動に
身を委ねて boy... my heart

出典: The Boys (JAPANESE ver.)/作詞:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany/Hidenori Tanaka,Nozomi Maezawa,agehasprings 作曲:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany

歴史というものについて学校教育は過去についてしか教えてくれません。

しかし歴史というものの本質は過去・現在・未来と引き継がれるものです。

過去から教訓を学んだり、失敗を反省することは大事なことでしょう。

しかしそうした行いは未来の生活を切り拓いてゆくために必要な智慧です。

あくまでも未来志向で歴史というものを把握することの大切さを少女時代は歌います。

クリエイトすればいいのだと君を焚き付けるのです。

民族や国家の歴史に縛られない個人の歴史という把握の仕方も大事なものでしょう。

私たちは生活人のひとりでしかないのですから、民族や国家という主語はあまりに大きすぎます。

少女時代が歌う歴史もこうしたパーソナルなものに限られているのです。

パーソナルな歴史において主人公は君ひとりだという示唆をします。

このことは塗り変えられない真理に違いないでしょう。

個人史というものを切り拓いてゆく原動力は心臓の鼓動が裏付ける君の生命力。

そして自信などアイデンティティに関わるものが充実していることが必須です。

少女時代の「The Boys」はこうした真理について歌ってくれています。

K-POP歌詞はハウス・テクノ・ミュージックに特化しているので深い考察などがない場合もあります。

しかし少女時代の「The Boys」に限ると非常に深い人生哲学を背景に見つけることができるのです。

すべては女性から始まる世界

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髪をかきあげる合図から スベテが始まるの (just bring the boy out)
銀河も飛び越えて君となら 歴史を変えられそう
(Bring the boy out)

出典: The Boys (JAPANESE ver.)/作詞:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany/Hidenori Tanaka,Nozomi Maezawa,agehasprings 作曲:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany

歌い出しのリフレインになります。

繰り返しも含みますが改めて見てください。

すべては女性の魅力的な仕草から始まると歌っています。

君が代表する「The Boys」はあくまでもその次に登場するのです。

人間は誰しも母体から誕生します。

古代の母系社会など、根源は女性にあるというメッセージを裏に潜ませているのです。

この(裏)設定が歌詞の全編に渡って貫かれています。

少女時代は必死に君を煽りますが、こうした言葉に滲むのは自分に対する自信という裏付けです。

君と一緒に歴史を変えてゆこうと誓いますが、順列というものはあくまでも「The Girls」優先でしょう

私たち女子が男子を引き連れて世界を変えるという宣言になります。

日本の女性リスナーはこうした(裏)設定に敏感に反応しました。

少女時代は男女問わずに人気を獲るようになるのです。

彼女たちが当初から見据えていたものは本当に正確なものだったのでしょう。

少女時代は新しい時代のカッコいい女性たちのアイコン的な存在にまで昇り詰めました。

最後に 「The Boys」とガールズ・パワー

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Cuz the girls bring the boys out
Girls bring the boys out

Girl's Generation make you feel the heat!
九人十色の中毒性 (B, Bring the boys out)
Hey boy ねぇ DAN DAN 弾けそう in my mind
本気出そうよ you know the girl? (B, Bring the boys out)

出典: The Boys (JAPANESE ver.)/作詞:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany/Hidenori Tanaka,Nozomi Maezawa,agehasprings 作曲:Teddy Riley,DOM,Tesung Kim,YOUNG-JIN YOO,Richard Garcia,Tiffany

ようやくクライマックスです。

「The Boys」はK-POPにしては情報量が多い楽曲になります。

リフレインを含みますが最後ですので解釈を続けましょう。

英文は「なぜって女子たちが男子たちを引っ張ってゆくから」となります。

最後までこのコンセプトを歌い続けるのです。

また少女時代が君に興奮を授けるという宣言をまたします。

もうここまで記事にお付き合いいただいた方にはこのラインの真意の説明不要でしょう。

端的にいうと少女時代の世界征服宣言です。

防弾少年団という超ビッグ・スターが登場するまで、K-POPアイコンといえば少女時代のことでした。

実際に少女たちが時代を制してしまったのですから驚きます。

また「九人十色」というワードも上述のとおりの解釈で大丈夫でしょう。

メンバー九人でリスナーである君のためにもう一色を滲ませてくれるのです。

少女時代に惹かれた人たちは本当に彼女たちに熱狂していました。

ファンにとってはまさに中毒性がある魅力だったのでしょう。

The Boys

やはりこのタイトルでありながら最後にアゲるのは「The Girls」のことです。

君は女の子の魅力を本当に知っているのという煽り方をしてくれます。

やはりガールズ・パワーやジェンダー・ギャップの問題に触れないではいられません。

東アジア諸国はジェンダー・ギャップの問題が深刻すぎます。

男女同権に関しての国際的な評価は先進国だけではなく諸外国の中でも下の方に位置する。

それが東アジア諸国に共通する性格です。

ただK-POPのガールズ・アイドルの存在は世の中の女性たちを勇気付けます。

芸能界で女性たちが華々しく活動していること。

この点ではK-POPもJ-POPも負けてはいません。

しかしジェンダー・ギャップ指数は韓国も日本も低いままです。

大切なことは文化・創作の分野での女性の進出が社会の意識を変えることに貢献することでしょう。

歴史を創りたいという少女時代の想いは実はこうした壮大なテーマも含んでいたのです。

カッコいい女性たちに「The Girls」が惹かれてゆくことで社会の意識が変わることを願います。

女子が男子を引っ張ってゆくから大丈夫という「The Boys」のテーマは今日でも新しいです。

女性の社会進出が一層進んで、東アジア諸国が本当に先進国になれることを願ってやみません。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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