アオイコドク
2014年9月17日にリリースしたシナリオアート2枚目のアルバム「Tokyomelancholy-トウキョウメランコリー-」に収録されているこの曲「アオイコドク」。
シナリオアートの多くの楽曲は、そのバンド名と同じ様に「物語性:シナリオ」が描かれています。
優しい歌声で表現されるその物語は、聴く者をその世界に誘うかのよう。
そんなかれらが手掛けた今回の物語は「青春」!
かれらによって物語化された「青春」とはどの様なものか。
歌詞も含めて徹底解説します!
収録アルバム情報
1.アオイコドク
2.トウキョウメランコリー
3.ナツノマボロシ
4.シュッシュポップ
5.ワンダーボックスⅡ
6.ノスタルジックユウグレ
出典: Tokyomelancholy-トウキョウメランコリー‐/シナリオアート
PV
青春といえば、それは「学生生活」。
それに相応しいように、「アオイコドク」のPVは学校で撮影を行っています。
教室や廊下、登下校の道。どれも、青春といえる場所ばかりです。
そして、シナリオアートのPVで「実写」となっているのがこの曲が初!今までのシナリオアートのPVは、アニメーションで行われていました。
歌詞の意味を解説!
孤独な少年の姿
教室の隅 物置みたいな表情をして
まばたきもせず 存在を消した男の子
僕に教えて 放課後 声をかけられた
私は驚いて 一拍置いて 逃げ出した
「ちょっと待ってよ 教えてよ 知ってるんでしょう?」
「この世界の終わらせ方」
出典: アオイコドク/作詞:ハヤシコウスケ 作曲:シナリオアート
ここでは、女性から見た少年の姿を描いています。
恐らく少年は、クラスに溶け込めていないのでしょう。物置みたいな表情というのは、「無表情」のこと。学校が楽しくないことを表しています。
存在を消しているということから、この少年は「孤独」を感じています。
そんな少年が、少女に声をかけたのです。少女に「何か」を感じたのでしょうか。
そして、「この世界の終わらせ方」を少女に聞きます。
この意味は、「孤独じゃなくなるにはどうしたらいい?」ということの暗喩ではないでしょうか。
孤独の叫び声
ラル ラル ラル ラル ラル
言葉にならない 悲鳴を叫べよ
いつでも誰もが独りぼっち
ラル ラル ラル ラル ラル
目指すべき夢は 何もないよ
僕は何をするべきなんだろう
教えてよ
出典: アオイコドク/作詞:ハヤシコウスケ 作曲:シナリオアート
この曲で何度も繰り返される「ラル」の言葉。
PVの終盤で映し出されるラル(Ra-lu)の意味は、「断定:~である」「存在:~にある」というものでした。
しかし、作詞を手掛けたハヤシコウスケは「意味のないもの」として「ラル」という言葉を連呼しています。