米津玄師「ポッピンアパシー」

2013年リリース

「ポッピンアパシー」(米津玄師)全て一人で作ったと話題の曲名の意味とは?気になる歌詞を徹底解釈!の画像

「ポッピンアパシー」は2013年10月23日にリリースされた米津玄師の2枚目のシングルです。

光と影を対比的に表現したシングルになっていて、米津玄師のソングライティングセンスの高さが垣間見える作品となっています。

CDのタイプは初回限定盤と通常盤の2タイプでのリリースとなり、初回限定盤にはDVDが付属しました。

その付属したDVDには「MAD HEAD LOVE」「ポッピンアパシー」のミュージックビデオが収録されています。

またリリースに際して、CDに付属しているバーコードを使用して応募すると抽選でプレゼントが当たるキャンペーンが行なわれました。

さらに購入店舗別で数量限定特典を実施しており、「ジャケット絵柄ステッカー」や「片面アナザージャケット」がもらえたりと、ファンには嬉しい企画が盛り沢山となりました。

オリコン週間チャートでは11位を記録し、その結果からは米津玄師人気度の高さが窺えます。

そして、「ポッピンアパシー」のリリースと同じ日には、自主制作CDとしてしか販売されていなかった「花束と水葬」、「OFFICIAL ORANGE」が全国流通盤として改めてリリースされ、話題になりました。

両A面シングル

またこの「ポッピンアパシー」は「MAD HEAD LOVE」との両A面シングルとしてリリースされました

まさに光と影、陰と陽、その表裏一体を意識し、最初からコンセプトを持って制作され、ジャケット、歌詞カード、盤面に至るまで全て米津玄師自身がイラストを担当しています。

「MAD HEAD LOVE」が「光」や「陽」とポジディブな面を表し、「ポッピンアパシー」が「影」や「陰」のダークな面を表現しています。

元々は「MAD HEAD LOVE」をリード曲としてリリースする予定でしたが、両A面になった経緯としては、曲を制作し終えて、ジャケットのデザインに取り掛かったところ、イラストを進めていくうちに、「MAD HEAD LOVE」のジャケットのキャラクターと対のデザインが完成してしまったからだそうです。

ちなみに本人のツイッターよりジャケットの表が「マッドくん」、裏が「ポッピンくん」とネーミングされているそうです。

そんなリード曲候補だった「MAD HEAD LOVE」のミュージックビデオがこちらです。

赤色のテレキャスターが印象的なミュージックビデオになっています。

米津玄師本人をはじめ、謎の発明品と外国人の男女2人が登場し、明るい印象の映像に仕上がっています。

また「MAD HEAD LOVE」は2014年4月23日にリリースされた2枚目のアルバムである「YANKEE」の2曲目にも収録されています。

「ポッピンアパシー」(米津玄師)全て一人で作ったと話題の曲名の意味とは?気になる歌詞を徹底解釈!の画像

ミュージックビデオ

それでは次に「ポッピンアパシー」のミュージックビデオも観てみましょう。

「MAD HEAD LOVE」と違い、金色のストラトキャスターが印象的なミュージックビデオになっています。

こちらも米津玄師本人が出演し、電気工具を使って「MAD HEAD LOVE」のミュージックビデオに出てきた謎の発明品を作るという2曲がリンクした内容の映像になっています。

ちなみにどちらのミュージックビデオも監督は鎌谷聡次郎が務めています。

誕生の経緯は??

全て1人で作った??

「ポッピンアパシー」(米津玄師)全て一人で作ったと話題の曲名の意味とは?気になる歌詞を徹底解釈!の画像

またこの「ポッピンアパシー」の制作スタイルは米津玄師1人での制作となりました。

これは本人たっての希望で、デジタル感を前面に押し出した楽曲に仕上げたかったためです。

この制作スタイルは以前から行なっており、アルバム「diorama」でも同様の手法が取られています。

またそれとは対照的に、「MAD HEAD LOVE」はバンド形式でのレコーディングとなりました。

さらにそのレコーディングには小学生からの旧友である中島 宏が大阪から駆けつけてギターとして参加しました。

曲名の意味は??

またこの「ポッピンアパシー」という聴き慣れない言葉はどんな意味を持っているのでしょうか?

まず「ポッピン」と「アパシー」の2つに分解して考えてみましょう。

「ポッピン」は英語表記にするとpoppin’」と表記できます。

これは「pop」の現在分詞形である「popping」の別表記ですね。

そして、「pop」には私たちが普段「J-POP」や「ポップな」と何気なく使うように「大衆的な、ポピュラー音楽の」という意味があります

次に「アパシー」です。

「アパシー」は医学用語で「無感情な状態」を表したり、現代社会用語として「政治への無関心や消極的な姿勢」を表します。

最終的に2つの用語を掛け合わせて意味を推測してみると、「現代社会における流行(多数派の意見や考え)に興味を示さず、目を向けない」という内向的な姿勢を「ポッピンアパシー」と表現しているのではないでしょうか。

「ポッピンアパシー」の歌詞を徹底解釈!