Cocco【遺書。】歌詞の意味を徹底解説！主人公が残すお願いとは？あなたは最後をどんな風に迎えたい？

華奢な身体から、はち切れんばかりの想いを強い歌声で放つCocco。

彼女が歌う姿を一度目にしたら脳裏に焼き付いて離れないはず。

人間の感情的な部分を惜しみなく露わにする歌から、目を逸らしたい、でも逸らせない…。

人々をそんな気持ちにさせる独特な世界観で、彼女は世間を魅了してきました。

そんな彼女の記念すべきメジャーデビュー曲【カウントダウン】。

そのB面に収録されている【遺書。】という楽曲を今回はご紹介します。

Coccoの隠れた名曲【遺書。】は、命の終わりがテーマ。

大切な人に向けて、自分が最期を迎えた時の要望を訴える楽曲です。

安楽死や尊厳死を選択するでもない限り、私たちは最期の日を指定することはできません。

病気や事故…私たちは「いつ自らの命が終わるのか」だけは知ることができないのです。

だからこそ、いつ終わりを迎えてもいいよう、楽曲の主人公のように遺書を残す人もいるでしょう。

この作品を聴けば、自分が最期をどんな風に迎えたいのかを考えるきっかけになるかもしれません。

それでは、歌詞を解説していきましょう。

楽曲の初め、主人公はある想像をします。

それは自分が突然この世からいなくなったら…という想像。

みなさんも一度は想像したことがあるのではないでしょうか？

当然、大切な人を失うという出来事は立ち上がれなくなるかもしれないほどの絶望。

自分を愛してくれている人は泣いてくれるだろうな、と思うでしょう。

更に主人公は、こんなことを思います。

「きっとあの人は優しいから、自分がこうしていれば…と後悔するはずだ」

誰が悪いわけでもないのに、身近な人が亡くなると自分を責めてしまう人もいます。

主人公はそれが気がかりなのでした。

ここからの歌詞は、全て大切な人への最期のお願いで埋め尽くされています。

まず、主人公の要望は自分の身体も思い出も一つ残さず焼いて欲しいという内容です。

もちろん日本ではほとんどが火葬。

最期を迎えたら、棺に入れられ、身体は全て焼かれて灰になります。

燃えるものであれば、思い出の品も棺と一緒に焼くことができるのです。

普通はその後、灰となった遺骨を壷に入れてお墓に埋葬します。

しかし、主人公は焼かれた後にはお墓に入れないでとお願いしているのです。

一体その遺骨をどうして欲しいのでしょうか？