安室奈美恵【Put 'Em Up】歌詞を和訳して徹底解説！この世で一番スルドイものは？男性はご用心！

ドラマが大きく動きます。

あたしは我慢ができずにすべての茶番劇をお終いにしようとクルマを走らせて浮気相手に会いにゆく。

彼はあたしの男だから手を付けないでといいにゆくのです。

修羅場が予想されますが「Put ‘Em Up」はダンス・ポップですからドロドロな場面は描きません。

痴話喧嘩でもエンターテイメントに昇華する手腕が見事です。

本格的なR&Bシンガーとして歩みだした安室奈美恵の真骨頂でしょう。

制作陣も豪華な布陣で彼女をバックアップするのです。

女性を甘く見ると痛い目に遭うし、同じ女性なのに男性を奪い合うような人間も許せない。

ありったけの義憤をエネルギーにしてあたしは男性の浮気相手の元へ急ぎます。

正義は我にあるというカタルシスがあたしを奮い立たせるのです。

これは「Put ‘Em Up」が愛というものを侮っている人間への復讐の歌に変わってくる瞬間でしょう。

甘い認識のやつを片っ端からやっつけてみせる。

あたしの本気がビートに乗って溢れてきます。

クライマックスに向かうのです。

クライマックスはリフレインが怒涛のように含まれます。

繰り返しになるので大事な箇所だけ抜き出しました。

あたしの愛に賭ける本気さを感じてください。

愛をバカにするような真似がどうしても許せない。

相手への最低限の気遣いも忘れて「不適切な関係」を続けるのならばあたしにだって考えがある。

男性へ向けて本当にあたしを失っても構わないのかと問い詰めます。

「Put ‘Em Up」では男性の反応が描かれていないのは上述した通りです。

しかしこの男性の軽率さは随所にうかがえます。

あたしのプライドへの挑発ではないか。

ひいては愛というものに対してのこの男性の不義理を許せない。

愛と正義の名のもとに両手を上げて降参しなさい。

男性はこのままではあたしを失うだけではないのです。

人として持っているべき最低限の道理というものまでも失ってしまいます。

あたしが愛した男なのだからそんな最低な人間になって欲しくない。

彼女の戦いは人間というものを代表するものになってくるのです。

不条理と戦う新しい時代の女性像に安室奈美恵ほど適役な女性シンガーは見つかりません。

この世の中で一番鋭い女の勘をバカにしないでねと不敵な表情を魅せてくれるのです。

「Put ‘Em Up」

男女の痴話喧嘩がストーリーのベースですが深い議論が様々できる歌詞になっています。

女性のプライドというものはこの先の時代にもっともっと大切なものになるでしょう。

不条理とは戦うのだというスタンスももちろん大事です。

愛の名にかけて許せないものと妥協しないこと。

この曲が教えてくれることはあまりに大きなものなのです。

カッコいいダンス・ミュージックの歌詞ですが忘れ難いことを伝えます。

本当にカッコいい女性ってどんな人だろう。

この曲を歌い切った安室奈美恵の魅力にいつまでも浸っていたくなります。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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