藤井フミヤの「Another Orion」ってどんな曲なの?
主題歌!
「Another Orion」(アナザー・オリオン)は1996年8月7日に発売された藤井フミヤにとって10枚目のシングル曲です。
オリコンチャート1位を獲得。「TRUE LOVE」の大ヒットから3年ぶりにナンバーワンを記録しました。
それから、TBS系列の金曜ドラマ『硝子のかけらたち』の主題歌としても抜擢!
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Another_Orion
ドラマとともにヒットした曲として覚えている方も多いでしょう。
壮大なメロディーで歌われる愛の歌「Another Orion」の世界を見ていきましょう♪
「Another Orion」の歌詞の意味とコード譜をチェック!
歌詞を深掘り
G Cm G Cm
夜空が夕焼けを包む
G Cm G Cm
オリオンを見つけたよごらん
F FonE♭Dm7 Gm7 Am7-5 D7 Gm G7
さあ立ち上がり繋いだ手を離そう
Cm7 F7 D7 Gm A♭ Cm7onF
ここからはひとりでも帰れるだろう
出典: Another Orion/作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹
昼と夜との狭間にオリオンが見え始めました。
「繋いだ手を離そう」と語りかけています。この2人はどんな関係なのでしょうか。
恋人?親子?師弟関係?いろいろな可能性がありますよね。
「ひとりでも帰れるだろう」という言葉をかける2人の関係性です。
「恋人だとすると別れの言葉」「親子なら独り立ちの時」「師弟関係なら教えることは全て教えた」ということでしょうか。
何れにせよ、ここからは2人は別の道を歩むということです。
F7 B♭ E♭M7 F B♭ B♭onA
君と君の涙に教えておくよ
Gm GmonF E♭M7 F7
別れじゃなくてこれが出会いさ
B♭E♭M7 F FonE♭D7 D7onF#
君のために僕は強くなる
Gm GmonF# GmonF GmonE
たとえどんなに離れていても
Cm7 Cm7onF F7 B♭
あの星を見上げてるいつでも
出典: Another Orion/作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹
「別れじゃなくてこれが出会いさ」という矛盾した言葉が出てきます。別れなの!?出会いなの!?と神経質な方は我慢ならないでしょう。
さて、これをどう解釈しましょうか。
ここでの「出会い」とは、次に繋がるための別れも含めて「出会い」といっているのではないでしょうか。
つまり「別れ」=「出会い」。「別れ」があるから「出会い」があり、「出会い」があるから「別れ」がある。
「出会わなければ別れることもないし、別れなければ次の出会いもない」ということを表現しているのではと思います。
「別れ」は確かに悲しいことですが、それは「出会い」という喜びがあるからこそ存在します。
「別れ」も「出会い」もなければ、喜びも悲しみもないということになります。そんな感情のない世界は楽しいでしょうか。
そうして、2人は離れ離れになっても、二度と会えなくなっても相手を想っているよ!という歌詞ではないかと思います。
この「想っている」という気持ちはどんな2人の関係性でも成り立ちます。
人が人を想う気持ちです。
G Cm G Cm
夜風がふたりを寄せ合う
G Cm G Cm
オリオンが消えてゆく雲へ
F FonE♭Dm7 Gm7 Am7-5 D7 Gm G7
さあもう行こう振り向かずに走ろう
Cm7 F7 D7 Gm A♭ Cm7onF
一度だけあの場所で手を振るから
出典: Another Orion/作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹
肌寒い夜風は2人をくっつけます。オリオンに雲がかかり見えなくなります。風が強いのがわかりますね。
2人はもうお別れです。「振り向かずに走ろう」と決意をしたのですが「手を振るから」と言っています。
やはり、未練はあるようですね。
別れる時の複雑な気持ちを表現しています。まだまだ揺れ動いている心。でも、最終的には2人は別れなけなりません。
その時が来るのを先延ばしにしているようにも思えます。
君と君の涙が教えてくれた
Gm GmonF E♭M7 F7
君と君の涙が教えてくれた
B♭E♭M7 F FonE♭D7 D7onF#
人をこんなに愛せることを
Gm GmonF# GmonF GmonE
君のために僕は強くなる
Cm7 Cm7onF F7 B♭
運命ならば巡り会えるさ
あの星に願おうonce more again
出典: Another Orion/作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹
ここは別れの切なさを歌っています。
何かの別れる理由があったとして、「君」は「人をこんなに愛せること」を教えてくれました。
「君」とこれからまた出会うかもしれないし、死ぬまで出会わないかも知れません。それは運命だけが知っています。
そうして、「君」のために強くなるという決意を新たにします。二度と会えなくでも、「君」に出会ったことの感謝を表現したいから。
強くなるということは自分のためにでもあって、「君」のためでもあります。
「君」に出会えたことで成長することが出来たし、これからも強く成長したいという熱い願いですね。
F7 B♭ E♭M7 F B♭ B♭onA
君の涙に約束しよう
Gm GmonF E♭M7 F7
別れじゃなくてこれが出会いさ
B♭E♭M7 F FonE♭D7 D7onF#
君のために僕は強くなる
Gm GmonF# GmonF GmonE
たとえどんなに離れていても
Cm7 Cm7onF F7 B♭
あの星を見上げてるいつでも
出典: Another Orion/作詞:藤井フミヤ 作曲:増本直樹
サビの繰り返しです。
あの星は2人がどんなに離れていても、2人には見える星です。お互いに会えなくても星という共有するものがあります。
同じ星を見つめているということが、2人で過ごしてきた時間を超越して共有しているのです。
たとえ二度と会えなくても、2人で過ごしてきた時間は永遠に価値のある時間。
すなわち、2人の過去は間違っていなかったというポジティブな肯定ではないでしょうか。
「Another Orion」の歌詞の世界はいかがでしたでしょうか。
過去を肯定し未来へ進む人を応援してくれるような言葉が並んでいました。
つい過去を否定してしまうことがありますが、実は今、存在している自分は過去の繋がりの上に立っているのです。
過去を否定することは今の自分を否定していることと同じなんです。
過去の自分を許して前に進みましょう♪