【募集】日本最大級の音楽メディアotokakeの運営メンバーを大募集!

2018年06月12日更新

【攻撃的国民的音楽/八十八ヶ所巡礼】個性派バンドの世界観を歌詞から読み解く!収録情報&コードあり

八十八ヶ所巡礼、「猟奇的」「変態チック」などと、ややキワモノ的に評される彼らですが、彼らの楽曲には深ぁ~い世界観があります。「国民的攻撃的音楽」、今回この楽曲の歌詞を解釈して、彼らの目指している世界を読み解いてみます。

醒めた場所から熱狂的に拝め!

エキセントリックなバンド名「八十八ヶ所巡礼」

ファーストEP


「八十八ヶ所巡礼」まず、この風変りなバンド名に「???」と感じられた方もいらっしゃるでしょう。


元々、八十八ヶ所巡礼は四国地方で行われている弘法大師(「筆のあやまり」で有名ですね)ゆかりのお寺さんを巡る活動。たくさんの人々が修行僧のような恰好をして歩いています。

信仰と志(こころざし)を持って巡られていますが、その行事を冠したこのバンド神々(こうごう)しい?一種独特の世界観を持っています。


ちょっと宗教に対する信仰心のような、一度帰依(きえ)して、いや洗脳かな?ハマって魂を売り渡してしまうと、抜け出せなくなるような彼らが放つ魔力。


それはまるで退屈極まりなく、ぼーっとした日常の中から、思わず熱狂的に拝みたくなるようなありがたいパワー(ご利益?)を放っています。

変態的?だけどクセになるテイスト

このバンド2006年に結成されまして、現在でもインディーズシーンにその活動の場を求め、精力的に活動を行っています。


「退廃的」「猟奇的」「変態チック」などと形容されている彼らですけれど、そのルックスとは裏腹に、高度に磨き上げられた確かなテクニックに裏打ちされた楽曲を生み出しています。


その独創的ワールドと放たれる楽曲の巧みさ、まさにミスマッチの妙!ちなみに、メンバーをご紹介しますと……

マーガレット廣井(Ba.と歌と主犯格)
Katzuya Shimizu(Gt.と参謀と演技指導)
Kenzoooooo(Dr.と極道と含み笑い)

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/八十八ヶ所巡礼

なんなのでしょう?楽器パート後の役割は……(笑)やはりなんとも、異様ですね。


しかし、その音楽性は複雑に練り込まれた曲構成、そして一度はまったら抜け出せなくなる、依存症的フレーバー


少々、クセがあってとっつきにくいかもしれないけれど、一度取り憑かれたらリスナーの五感をマヒさせ、魂を捕えて離さない、そんなバンドなのです。

相変わらずおどろおどろしい世界観、そして練り込まれた楽曲

5thアルバム「攻撃的国民的音楽」


さて、今回ご紹介する「攻撃的国民的音楽」は2014年8月、インディーズレーベルである「Psychedelic Progrssive R」から、同名の5thフルアルバムタイトルチューンとしてリリースされました。


独特の特異的世界観、そして高度な演奏技術に裏打ちされ、さらに練り込まれた楽曲、思わず身体を揺り動かしてしまうグルーヴ感は相変わらずです。


そして彼らの楽曲には珍しく?思わず歌を口ずさんでしまうようなPOPなテイストも加味されています。


なんとも仰々しくて、そして政治的な内容なのかなと、だけどそうでもないんじゃないかとも思わせる楽曲はトラック3にクレジットされています。


まずはMVをどうぞ♬あ、MV中盤くらいから原色カラーフラッシュが結構激しいですから、気分悪くされないよう気をつけて。

いかがでしょう?お判りいただけたでしょうか。


彼らが演奏している、バックに陳列されている妖怪変化図のような画像、実に良く彼らの目指す世界を表しています。とても的を得てます!

攻撃的国民的音楽の歌詞解釈!

1stフルアルバム「八十八」


では、歌詞を見ていきましょう。

新しいけれど古い?「國」

2ndフルアルバム「SYG88」

新しい國では
強烈な覚醒がおき放題
新しい國では
大衆にガッカリは必要無い
新しい國では
魂の爆発がおき放題
新しい國では
滑稽な価値観を押し付けない

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「新しい國」、新しいのに「国」では無くて旧字体になっていますね。「魂の爆発」だとか「滑稽な価値観を押し付けない」とかなんだか革新的な気がするのに。

はたらき蜂⑧では死にきれない
パトスが無いから死にきれない

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「パトス」は「感情的・熱情的な精神」という意です。哲学用語。


と云うことは「はたらき蜂で死にきれない」のは熱情的でなく、いわれるままに動く民衆の意味でしょうか?

新しい國では
心臓が爆音で鳴り放題
新しい國では
ロンリーが炸裂しない天国

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「心臓が爆音で鳴り放題」「ロンリーが炸裂しない天国」うーん、もし「この國」のことだったら、活気があって良さそうな国ですけれども。

今日も軽い冗談と重金属の太陽が
何も分からぬ状態で白黒つかない

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「軽い」と「重金属」「白黒」何かを対比させていますね?もしかしたら「この國」に潜んでいる矛盾?

「しゃっくり」と「後悔」の中で、見たものは

3rdフルアルバム「〇△□」

しゃっくりと後悔の中で
世ノ常の根本を笑え
百粒の混沌の中で
魔の國のカラクリを探せ

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「魔の國の弱点やカラクリを探せ」、やはりこの人はこの国を憎んでいる、と思われます。国家転覆でも企んでいるのでしょうか?

しゃっくりと後悔の中で
世ノ常の根本を笑え
百粒の混沌の中で
魔の國の弱点を探せ

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「しゃっくり」は絶え間ない心の葛藤のことでしょうか、だから後悔もしているのでしょうかね?

新しい言葉で
欲望を掻き立てるマスメディア
馬鹿らしい言葉で
真実を書き立てるマスメディア
新しい言葉の
裏側に隠されている真理
馬鹿らしい言葉の
裏側に隠されている神秘

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「マスメディア」今度は違うターゲットが設定されたようです。マスメディアならなるほど、言語を扱っていますからね。だからそれに対して馬鹿らしいと批判を浴びせているのでしょうか?

はたらき蜂⑧では死に切れない
ため息ばかりじゃ救われない
はたらき蜂⑧では死に切れない
あそびが無いから気に喰わない

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

ここでまた「はたらき蜂」が出て来ました。ため息やあそびが無い「心」?「精神」?やはりこれは民衆、すなわちタイトルの「国民」を指しているのはどうやら間違いないようです。

やっぱり、これは政治的ソング?

4thフルアルバム「日本」

しゃっくりと後悔の中で
世ノ常の根本を正せ
百粒の混沌の中で
魔の國のカラクリを暴け

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

「世の常の根本を正せ」やはりこの人、主人公は、「この國」の体制を憎んでいるようですね。「立ち上がれ、殲滅せよ!」の革命的思想の持主。「百粒の混沌」とは政治システムの仕組みですかね?

しゃっくりと後悔の中で
その胸の太陽を燃やせ
百粒の混沌の中で
乱れ咲く煩悩を殺せ
百粒の混沌の中で
寝惚けてる本能を起こせ

出典: 攻撃的国民的音楽/作詞:マーガレット廣井 作曲:マーガレット廣井

その中で「その胸の太陽を燃やせ」であるとか「寝惚けている本能を起こせ」とか、まるで昔の学生運動とか安保理闘争の時代に流行った、反体制フォークソングで良く聞かれた言葉が並びます。


やはり、これは何かの政治的批判ソングなんでしょうか、ね?

「攻撃的国民的音楽」歌詞解釈まとめ

いや、それにしても「攻撃的国民的音楽」って、彼らの楽曲の中でも特に解釈難しいですね。イメージを小間切れにして、貼り付けたようなものですから。


でも「国民的」かどうか分かりませんけれど「攻撃的」であることは間違いありません。


このバンドが持つ、ヤバくて反モラル的なイメージとスタンス、それが勢いとテクニックであふれ出て来るのであれば、それは十分過ぎるくらいエキサイティングで空恐ろしいほど、スリリングです。

終わりに

なかなか八十八ヶ所巡礼の楽曲の解釈は骨がバキバキ折れるくらい難しい作業ですけど、このバンドが持っている魅力は、何とかお伝え出来たのかな、と感じています。


今の時代、あまり際立った、ヤバくて、ヒリヒリするような緊張感を持っているグループって、何だかひと昔前に比べて少なくなっているんじゃないでしょうか?


そんな稀有な、たまらなくスリリングなバンド八十八ヶ所巡礼、これからもそのアブナイ活躍が楽しみです♬

アーティスト記事ランキング

関連人気記事ランキング

この記事に関するキーワード

この記事のキュレーター

人気記事ランキング

人気アーティストランキング

カテゴリー一覧

検索