和訳2行目の「闘い」とは、自分の夢を叶えるための行動や努力のことでしょう。
それは決して平たんな道ではなく、簡単には進めない茨の道です。
自分の意志でその道を選んだからこそ、人はがむしゃらに立ち向かうことができるでしょう。
しかしそれは時に、周囲の理解を得ることができません。
どうせできないから無駄だ。そんなことをしていったい何の意味があるのだ。
そう思われてしまうこともあるでしょう。
「狂ってる」の一言には、そんなネガティブな意味が込められています。
しかしそうだとしても、和訳4行目の通りやってみなければわかりません。
やっている途中にできるか、できないかの判断をすることは誰にもできないのです。
主人公はそう信じているからこそ、周囲の意見に耳を傾けず進み続けます。
剣心と薫の心の葛藤
Say not a word I can hear you
The silence between us
なにもないように映ってるだけ
I'll take this chance and I'll make it mine
ただ隠せないもの 飾ったように見せかけてる
So Stand up stand up
Just gotta keep it
I wanna wake up wake up
Just tell me how I can
Never give up
悲しみと切なさの艶麗(えんれい)
Just give me a reason to keep my heart beating
Don't worry it's safe right here in my arms
くだけて泣いて咲いて散ったこの思いは
so blinded I can't see the end
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120822-008
(和訳)
お前をわかってやれる言葉も何一つ言えない。
二人の間の沈黙は
なにもないように映ってるだけ
俺はチャンスをつかんで自分のものにするんだ
ただ隠せないもの 飾ったように見せかけてる
立ちあがれ!
その気持ちを持ち続けろ
起き上がれ!
諦めない方法を教えてくれよ
悲しみと切なさの艶麗
俺に生き続けるためのぴったりな理由をくれよ
俺の腕の中にいれば安全だから何も心配はない
くだけて泣いて咲いて散ったこの思いは
結末は俺にもわからない
心の葛藤
この歌詞は、政府の命を受けて人斬りに今一度戻らなくてはならなくなった剣心と薫の別れの直前を表す歌詞なのではないでしょうか?
薫を安心させるような言葉を吐くこともできず、ただ沈黙が流れる二人の心の葛藤が読み取れますね。
大切な薫をおいてでも、自分は新しい時代を切り開くチャンスをつかむのだという剣心の決心の場面でもあります。
それでも信じてくれる君のために
主人公は「お前」に、一歩踏み出すための勇気をもらいました。
しかしその主人公は、「お前」が悩んでいても背中を押してあげることができません。
そのことに悩む主人公。
でもきっと、その相手は主人公のそんな不器用さも理解しているのでしょう。
主人公の気持ちはきちんと伝わっているのです。
何か言わなければと頭を悩ませる主人公と、そんな主人公を見守る相手。
歌詞にある「沈黙」は、2人の間に確かな絆があるからこそ成り立っているのかもしれません。
くじけそうな心を奮い立たせる
Look how far we've made it
The pain I can't escape it
このままじゃまだ終わらせる事は出来ないでしょ
何度くたばりそうでも朽ち果てようとも
終わりはないさ
so where do I begin
握りしめた 失わぬようにと…
手を広げればこぼれ落ちそうで
失うものなどなかった日々の惰性を捨てて
君を…
Just tell me why baby
They might call me crazy for saying I'll fight until there is no more
愁いを含んだ閃光眼光は感覚的衝動
Blinded I can't see the end
Look how far we've made it
The pain I can't escape it
このままじゃまだ終わらせる事は出来ないでしょ
何度くたばりそうでも朽ち果てようとも
終わりはないさ
It finally begins
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120822-008
(和訳)
俺たちが歩いてきた道のりを見つめて
俺が逃れることのできないこの痛みは
このままじゃまだ終わらせる事は出来ないでしょ
何度くたばりそうでも朽ち果てようとも
終わりはないさ
ここから始めよう
握りしめた 失わぬようにと…
手を広げればこぼれ落ちそうで
失うものなどなかった日々の惰性を捨てて
君を…
どうか教えてくれ
俺が満足するまで闘いをやめないとき、彼らはなぜ俺のことを「狂ってる」というのか。
愁いを含んだ閃光眼光は感覚的衝動
俺には結末は見えないから
俺たちが歩いてきた道のりを見つめて
俺が逃れることのできないこの痛みは
このままじゃまだ終わらせる事は出来ないでしょ
何度くたばりそうでも朽ち果てようとも
終わりはないさ
ついに始まったんだ
剣心の変化
ここでは、自分の心に負けそうになった剣心が自分を奮い立たせる様子が表れています。
人斬り時代はなにも守りたいものはなく、闘い自体も無茶苦茶なものが多かった剣心。
ですが薫や仲間たちに出会ってからは、仲間たちの命だけでなく、彼らが暮らす明日からの未来を守りたいと思ってしまいます。
何かを守りながら闘うのは非常に難しい…。
でも自分はそれを守るのが使命であると言わんばかりに自分を奮い立たせる剣心の並ならぬ決意がうかがえますね。
今のこの苦しい状況は、何かが始まった合図なんだという前向きな気持ちにさせてくれます。
血の海で終わりも始まりもなくただ人を斬るだけだった剣心にとって、「始まる」ということは非常に新鮮な気持ちなんですね!
何度だって立ち上がる
これまでの歌詞で綴られてきた内容が、最後にもう1度繰り返されています。
和訳2行目にあるとおり、何かを成し遂げようとするときには必ず痛みが伴うでしょう。
きっと「お前」という大切な存在に出会う前の主人公であれば、その痛みの前で立ちすくんでいたかもしれません。
しかし大切な相手との出会いを通じて確実に成長した主人公。
続く歌詞を見ればわかるとおり、その程度の痛みで立ち止まるわけにはいかないと踏ん張っていますね。
躓いて転んでしまっても、そこからまた走り出せばいいのです。
またこれまでは「自分自身のため」だけに行動をしていた主人公。
躓いて転んで、そこで心が挫けてしまうのも、それが理由でした。
自分のために頑張っていても、それ以上の理由がなければ進めないことは多いでしょう。
しかし「お前」との出会いが、「誰かのために頑張る」ことを教えました。
自分のためだけではなく、大切な何かを守るために踏ん張ること。
それを理解した主人公にもはや怖いものなどありません。
新たな気持ちでまた何かに向かって行動をし始める。
主人公に宿った希望の光が、これから先の進むべき道を照らしてくれるのでしょう。