晴れていて欲しい 澄み切って欲しい
悲しみは風に流されて…
何もない空を 美しい空を
青空を僕は信じる

出典: 世界はどこまで青空なのか?/作詞:秋元康 作曲:斉門

主人公は祈ります。この青空が続いて欲しいと。

ところで、青空は文字通りの晴天ではなく、何かを象徴しているではないでしょうか?

筆者は、「青空」というのは「平和」を意味していると考えています。

いま、主人公のいる場所は平和だけど、遠い世界のどこかでは戦争や災害がある。

そこで悲しみに泣いている人もいる。

そういう意味が込められていると考えました。

主人公は、見えない誰かの悲しみが、雲のように風に流され、心が澄んでいくことを願います。

そして、晴れ渡った空が訪れること、曇りのない青空が続くことを信じるのです。

「あなた」とは、物語の中と現実の両方に存在する

ああ 突然 予期せぬ嵐が来たって
ああ あなたは絶望なんかしてはいけない

待っていて欲しい 見上げてて欲しい
この空は 立ち直って行く
太陽は昇り そしてまた沈み
永遠に光り輝く

出典: 世界はどこまで青空なのか?/作詞:秋元康 作曲:斉門

この前までは、主人公は一人でいるようでしたが、ここでもう一人の人物「あなた」が現れます。

「あなた」は、この歌詞の世界で主人公の目の前にいる人。

そして、この歌詞を読んだり、曲を聴いたりしている私たちのことでもあります。

世界では色々なことが起きます。

いまのところ、日本で戦争の心配は少ないですが、災害は度々発生しています。

特に地震は突然ありますし、被害も甚大です。

筆者は2007年に発生した新潟県中越沖地震のことを思い出しました。

被害にあい、悲しみにくれる「あなた」に対して、主人公は「絶望しないで」と呼びかけます。

すぐに、という訳にはいきませんが、待っていればまた立ち直れる。

太陽の周りを地球が回っている限り、日はまた昇るのです。

ひとつだけの真実とは

オーオーオーオーオー
オーオーオーオーオー
遠くまで愛を伝えよう
オーオーオーオーオー
オーオーオーオーオー
たった一つだけの真実

出典: 世界はどこまで青空なのか?/作詞:秋元康 作曲:斉門

人類に対する愛、世界に対する愛、それを大声で叫び伝える。

この「オー」は、主人公の心の叫びであり、私たちが気勢をあげるかけ声です。

そして、「真実」とは「明けない夜はなく、日はまた昇る」ということです。

夜にも意味がある

恋人よ 星を見ているか?
新しい明日の兆しを
すべてを真っ暗にしてから
みんなでやり直そうぜ!

出典: 世界はどこまで青空なのか?/作詞:秋元康 作曲:斉門

ここで突然「恋人」が登場します。「あなた」とは恋人のことだったのでしょうか?

ただ、ここで重要なのは「星」です。

夜空に輝く星。それは、新しい希望の予兆なのです。

そして、夜の暗闇は「シャットダウン」を意味しています。

それまで続けてきたことを断って、夜明けとともに再起動しようと主人公は呼びかけます。

空に羽ばたく鳥のように

ああ 世界はどこまで青空なんだろう?
ああ ここから涯(はて)まで真っ青ならいいのに…

微笑んで欲しい 泣かないで欲しい
しあわせになって欲しいんだ
嘘のない空を 限りない空を
駆け巡る鳥が希望だ

出典: 世界はどこまで青空なのか?/作詞:秋元康 作曲:斉門

青空、つまり平和を願う主人公。

恋人、あるいは「あなたに」向けて、幸せを願います。

そして、鳥のように自由に飛び回ることを望むのです。

とても開放感にあふれている部分です。

平和だから望める「自由」

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