DREAMS COME TRUEの【AND I LOVE YOU】はどんな曲?

2007年にリリースされたアルバムのタイトル曲

DREAMS COME TRUE【AND I LOVE YOU】歌詞の意味を解釈!心細さの原因って?の画像

DREAMS COME TRUEの数ある名曲の中でも一度もファンの前で披露されたことのない曲が存在します。

それが今回ご紹介する【AND I LOVE YOU】です。

楽曲は14枚目のアルバム『AND I LOVE YOU』の最後に収録されているタイトル曲。

シングル曲としてリリースする曲は多くのタイアップをおこなっているDREAMS COME TRUE

名曲といわれている曲も本当に多く、日本を代表する男女ユニットグループです。

そんな彼らの楽曲は、実はアルバム曲にこそ名曲が隠れているともいわれています。

そのひとつでもある【AND I LOVE YOU】は、ボーカルの吉田美和さんが作詞作曲をしています。

ファンの前でも歌ったことのない楽曲ですが、この歌詞に込められた想いは他の曲とはちょっとちがいます。

その理由は、実はこの曲はある方に宛てた大切なものだから、なのです。

一体誰に、何のために捧げた楽曲なのでしょうか。

吉田美和さんが亡くなった夫に宛てた特別な歌

2分弱という短さに込められた想い

DREAMS COME TRUE【AND I LOVE YOU】歌詞の意味を解釈!心細さの原因って?の画像

実は本楽曲は吉田美和さんが夫である末田健さんのために作った楽曲とされています。

末田健さんは有名アーティストのPVを手掛ける映像ディレクターとして活躍していました。

2004年に吉田美和さんと結婚しましたが、2007年に33歳の若さでこの世を去っています

吉田美和さんの人生で最も愛する人を失った悲しさは計り知れません。

誰もが衝撃を受け、あの美しい笑顔の吉田美和さんの悲しみを想い胸が痛んだことでしょう。

そんな彼女が夫のために作り上げたのが【AND I LOVE YOU】なのです。

悲しみの中、一体どんな想いを綴ったのでしょうか。

【AND I LOVE YOU】の切ない歌詞を紐解く

ここからは吉田美和さんが夫のために書き上げた歌詞の内容に迫ります。

 読み終わる頃には吉田美和さんの伝えたい想いに触れ、涙が出てしまうかもしれません。

それでは早速、大切に紐解かせていただきます。

受け入れがたい現実を…

DREAMS COME TRUE【AND I LOVE YOU】歌詞の意味を解釈!心細さの原因って?の画像

「遅くなるよ」の電話は もう来ないけれど
長い旅にでも出たと 思っています

出典: AND I LOVE YOU/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和

末田健さんは、わずか33歳という若さで胚細胞腫瘍のため亡くなりました

その頃ちょうど『ワンダーランド2007』のツアー中だったDREAMS COME TRUE

彼もツアーには参加する予定だったそうです。

しかし体調がすぐれなかったため病院へ行き、そこで胚細胞腫瘍と診断されたのです。

ツアーには参加できず、病院のベットから応援していたそうですが、気丈にもツアーをやり遂げた吉田美和さん。

それまで何の予兆もなかったのに突然病気になり、そしてツアーが終わった3日後に彼は亡くなりました…。

そんな突然のことに、きっと吉田美和さんも現実を受け入れるのが大変だったはずです。

しかしこの歌詞では冷静に受け止めている様子が感じられます。

いつも仕事で帰りが遅かったのでしょう。1行目のような連絡が日常のひとコマだったことがわかります。

そしてその電話がもう来ないことも理解している吉田美和さん…。

この悲しい事実とどう向き合ったらいいのでしょうか。

吉田美和さんは2行目のように思うことにしたようです。

そうでもしないと悲しみから抜け出すことなどできないのではないでしょうか。

きっと歌詞に自分の気持ちを反映させることで、自分の中でも理解しようと努めたのかもしれません。

長い旅に出ているだけ、いつかは会えるから…と。 

いつもみたいに会えないだけと言い聞かす

何日も会えないことも 多かったから
私たちはきっと ね、 大丈夫だよね

出典: AND I LOVE YOU/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和

お互い忙しく、毎日顔を合わせるということが出来ていなかったことがわかります。

会えなくても確かにつながっている絆は2人を強くしたことでしょう。

出会いから一緒になるまで様々な憶測がマスコミによって騒がれました。

事実は2人にしかわからないことですが、その時代苦しんだこともあったでしょう。

でもお互いやっと一緒になれて2人にしかわからない事も沢山あったはずです。

“会えなくても今までだって大丈夫だったんだから、これからもきっと大丈夫だよね。”

この言葉には吉田美和さんの気丈な気持ちを感じる反面、不安な気持ちも同じくらい感じられます。

今起きている現実はひとりで乗り越えるしかない