アルバム『空洞です』が真骨頂
ファンの間で最も評価が高いのがこのアルバム『空洞です』。
彼らの名盤として真っ先に挙げられるのが『空洞です』でしょう。
ゆらゆら帝国の真骨頂で、彼らの持ち味である独特の世界観を最も表しています。
中でもタイトル曲である「空洞です」は最高。
必聴です。
さきほどと比べてかなり気の抜けた感があります。
この浮遊感のある爽やかな曲調とナンセンスな歌詞がゆらゆら帝国の魅力なのです。
一度聴いただけではハマらなくとも、なんとなくまた聴きたくなってしまう。
そんな不思議な魅力があるのです。
2010年「完全にできあがってしまった」ため解散
そんなゆらゆら帝国でしたが、『空洞です』を発表した3年後に突然解散。
その理由は「完全にできあがってしまったから」。
たしかに、あのアルバムを超えるものはなかなか作れないのでしょう。
後期ゆらゆら帝国の浮遊感ある作風は、坂本慎太郎のソロに受け継がれています。
坂本慎太郎という男について
ゆらゆら帝国でギターボーカルを務めた坂本慎太郎。
彼の持つ独特の感覚がゆらゆら帝国の不思議な雰囲気を作り上げています。
特筆すべきはその歌詞でしょう。
ナンセンスでありながら、どこか心に残る。
そんな唯一無二の言語感覚を持ち合わせているのです。
ソロアルバムがまたいい
坂本慎太郎の楽曲の中で私が特に好きなのが「君はそうきめた」。
名盤『空洞です』に入っていてもおかしくないようなクオリティの名曲です。
このけだるい感じと無責任な歌詞、そしてパーカッシブなアレンジがステキなのです。
彼の歌声も聴けば聴くほど惹き込まれますよね。
決して歌が上手いわけではないですが、楽曲に非常にマッチしています。
「ゆらゆら帝国で考え中」の難解な歌詞を紐解く!
そろそろ本題に入りましょう。
この「ゆらゆら帝国で考え中」はテレビ番組「はねるのトびら」のオープニング曲ともなりました。
聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。
ゆらゆら帝国の曲の中でも特にロックしているこの曲。
実はこの曲は坂本慎太郎の「メジャー」に対する葛藤を歌った曲なのです。
「ゆらゆら帝国で考え中」の不思議なタイトルと難解な歌詞を解説していきます。
ろくでもないことを考える夜
だいたい夜は独りで
家の中でろくでもない事
考えてるあいだに終わっちゃうね
何時電話しても
居ないって言うけど
頭の中で爆音で音楽が
鳴ってるから聞こえねえよ
出典: ゆらゆら帝国で考え中/作詞:坂本慎太郎 作曲:ゆらゆら帝国