ONE OK ROCKの勢いは止まらない

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ロックは死んだ?

2018年の3月には自身初となるドームツアーも控え、勢いの止まらないONE OK ROCK

”ロックは死んだ”と言われ続ける現在のミュージックシーンで、彼らの熱いロック魂はそんな言葉を蹴散らかすかのように若い世代の支持を集めているようです。

英語交じりの(全編英語のものも多いですが)独特の歌詞、米ロックバンド、Linkin Parkなどの影響を感じさせるあまり今までの日本のメジャーシーンになかった音楽。

それらは80年代~90年代の空前のバンドブームをリアルタイムで体感していない世代に、バンドというものの魅力を伝えてくれているようです。

バンドならではの勢い、グルーヴ感、そして何にも代えがたい一体感。

ONE OK ROCK人気ぶりを目の当たりにすると、日本の音楽シーンの方向性を変えてしまうかもしれない、ロックがまた戻ってくるかもしれない、そんな思いすら抱いてしまいますね。

Pay money To my Painのヴォーカル、Kに捧げた「Smiling down」

『人生×僕=』収録曲

今回ご紹介する曲「Smiling down」は、ONE OK ROCKアルバム『人生×僕=』の10曲目に収録されています。

この曲はONE OK ROCKと親交のあったバンド、Pay money To my Painのヴォーカル、Kに捧げた曲だと言われています。

Kは、2012年12月30日、その短い人生の幕を閉じました。31歳という若さでした。

日本を代表するラウドロックバンドであったPay money To my Pain。

Kの圧倒的な存在感とその歌声、スケールの大きいステージングはまさにカリスマと呼ばれるのにふさわしいものでした。

Kを失ったPay money To my Painは活動休止。

メンバーが”KなしのPay money To my Painはない”と語っているので、活動休止とはいえ復活の可能性はほぼないに等しいと思われます。

対バンするなど親交もあり、ONE OK ROCKがリスペクトしていたPay money To my Painに起こった悲劇に、Takaを始めONE OK ROCKメンバーは言葉を失ったことでしょう。


Kの遺作となった『gene』

ゲストアーティストとしてTakaも参加

Kの遺作となったPay money To my Painの4thアルバム『gene』。

制作途中でKが逝去したため、Kのヴォーカルがまだ録音されていなかった曲に関してはゲストアーティストを迎えての作品となりました。

Takaも11曲目「Voice」という曲に参加。

このアルバムの全曲トレーラーがあるのでご紹介しましょう。

Pay money To my Painの凄さ、Kのその歌声、そしてゲストアーティストの素晴らしさ、すべてが凝縮されたものになっています。

Takaの参加した曲「Voice」のトレーラーは6:30ごろからです。

「Smiling down」の哀しい歌詞を考察

Takaが亡きKに捧げた「Smiling down」。

ここからはその哀しい歌詞和訳と解説をお届けします。

【】内が、和訳となっています。

あまりにも早すぎる……

You flew away
Before I could say
Taken away before your time
Up into the clouds
ここからじゃ見えない 見えるはずもない
いくつの夜を越えても もう君には会えない

出典: Smiling down/作詞Taka 作曲Toru,Taka

【君は飛び去ってしまった

俺が別れを告げる前に

ちょっと早すぎるんじゃないか

雲の上に行ってしまうのは】

いくら天にいるとか、星になったとか言っても、もう君はいない、

いくら天を振り仰いでも、その姿はそこにはない。

これから何日が過ぎても、何年が過ぎても、もう絶対に君には会えないんだ。

僕は永遠に君を失ってしまった。

早すぎる別れに、動揺を隠せない様子が伝わってきますね。

Now you're gone
You left your song
What can I do with this pain
どんな歌を口ずさむ?
I hope you're smiling down
Now you're gone
You're really gone
歩むべき道は
もう互いに違うから
Face the truth
I will just sing for you

出典: Smiling down/作詞:Taka 作曲:Toru,Taka

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