テスラは泣かない。【アテネ】歌詞の意味を徹底解釈！胸の奥に閉まっておく「それ」って？続く道に何が待つ

歌い手は、胸の奥に隠しておいてと頼みます。

この秘密を。

手に取ろうとすると一瞬で消えうせる。

な、なんなんだ？

幻のような、一瞬垣間見えるもの。

日常の中に現れる、不可思議なもの。

平凡な毎日でも、ときどきあれっと思うようなこと、あなたにも起きませんか？

なにかわからないけど永遠と言われているようなものがある。

貴重なもの、僕らはそれを探す道の上にいつもいるのかもしれません。

いろんなことをしているようで、ほんとはみんな、同じ道の上を歩いている。

時間という道の上を、同じ方向に。

未来には何が待つのでしょう？

ひとりひとりの死を想うのではなく、永遠を想う。

もっと明るい未来への道なのです。

作詞担当村上学が医学生だった時に、いろいろ考えたのかもしれません。

「アテネ」において村上は、神様のことを歌っているのでしょうか？

そのことの参考になる歌が、「テスラは泣かない。」にはあります。

「Oh My God!」という歌です。

村上は、基本的に神様はいないという立場です。

居ないのです。

しかし一方で、自分の心の中で捜せと言います。

心から、声として神様が不意に現れるというのです。

これは昔から哲学者の間でも論争がある話です。

いま、昔のように空の上に神様がいると信じている人は少ないです。

しかしなにか「神様のようなものはある」と直感している人は多いです。

心から不意に誰かのように、「そんなことしてはいけない」！

声が聞こえたことはないですか？

もうひとつ、一見無関係に見えますが、「Arc」という歌を紹介します。

これは人の体の中に、もうプログラムが組まれているという事。

そのことの中、自然の複雑なシステムに、神的なものを感じています。

たとえば孔雀の羽根があんなに美しいことに、不思議なものを感じませんか。

タンポポの綿毛は、人にも発明できない完全なシステム。

医師の修業をしていたので、そんなことを感じずにはいられなかったのでしょう。

難しい話でこれ以上追求しませんが、村上が様々なことを考える人だと分かります。

いかがでしたか。

かなり内容の濃い歌詞だったでしょう。

われわれの日常の中にある、なにかつかめそうでつかめないもの。

みんなの心の奥に潜んでいる貴重なもの。

それは音楽など芸術をやっている人は、いつも感じることかもしれません。

表現をする人は、自分が言いたい素晴しいことを、言えそうで言えない。

もっと深く、もっとあざやかに、引き出そうとする。

スポーツや、研究をする人も、そうかもしれない。

でもたまに、幸運の女神が微笑むこともある。

なぜか力がわいて、本番ですごいタイムが出たとか、たまに起きますね。

またノーベル賞などでも、不思議な偶然から発見が起きる。

それを永遠と言うのは大げさかもしれません。

でもたとえば、庭の一輪の花が 今日いままで見たこともないほど大きなきれいな花を咲かせていた。

そんなことも、時間の中の貴重な「永遠」と思い、 絵描きが絵にするのでしょう。

永遠を願う心は誰の心の奥底にもあります。

それは、ひとの命にみな限りがあることと、関係しているのでしょう。

われわれの時間には終わりがあり、命とは一瞬の花のようなものなのです。

だからこそ、誰もが無限を、時間を超えることを願うのでしょう。

先ほど表現や、スポーツ、研究のなかで、永遠に達する人がいるという話をしました。

研究者のなかに素晴らしい発見を次々成し遂げる人がいます。

「テスラは泣かない。」のバンド名の起源となったと推測される人もその一人。

ニコラ・テスラといい、アメリカでエジソンのライバルと言われた人です。

次々と発明をし、今後世界の主流になる、電気自動車に使うモーターも彼の発明。

電磁気の世界に通じ、まさに永遠をつかんだ人の一人と言えます。

科学や医学は、永遠という世界に通じている。

そんなことも思い出させてくれる名前だと思います。

バンド名の由来は公式HPにも明記されておらず、詳細は不明。

しかしこの人物が関係あることは、ほぼ間違いないと言っていいでしょう。

彼らと共通点のある、哲学的な歌詞のアーティストを紹介します。

難解な歌詞も楽しみのひとつ。

秋山黄色を紹介します。